2022.12.22

CARS

おじさんたちのトップガン、シボレー・コルベット!! このV8自然吸気OHVエンジンだけは絶対に残さなければならない!【男なら一度はこんなスポーツカーに乗ってみたい!その5】

シボレー・コルベット・クーペ

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100年に一度の大変革期だからこそ、いま目の前にあるスポーツカーを味わい尽くしたい! クルマ好きなら、やっぱりスポーツカーに乗りたい! 軽量級に続いて「スポーツカー愛を叫ぶ」シリーズの第二弾。最高出力500ps以上!の重量級5台に、モータージャーナリストの島下泰久、渡辺敏史と、エンジン編集部の村上と荒井が試乗して、愛を叫ぶ。プロローグとポルシェ718ケイマンGT4RS、911GT3、アストン・マーティン・ヴァンティッジF1エディション、マセラティMC20に続く続篇その5は、シボレー・コルベットを取り上げる。◆【プロローグ】から先に読む場合はコチラから!

価格も超リーズナブル!

荒井 最後はアメリカン・スポーツの雄、シボレー・コルベットです。今日の5台のなかでは最もカジュアルでフレンドリーなスポーツカーだと思った。

ル・マン24時間レースのLM-GTEカテゴリーで優勝することを目標にミドシップが採用された第8世代のシボレー・コルベット。

渡辺 FRからミドシップになっても、根っこはアメリカの庶民的なスポーツカーだという感じは変わらないですね。価格もほかの4台に比べたら超リーズナブル。1400万円でオプション類はいっさいないんですから。

島下 すごく乗りやすいクルマですよね。おっしゃる通りとてもフレンドリーですが、サーキットで乗ったときも素晴らしかったです。

村上 ル・マン24時間レースで戦っているやつはこれですか?

島下 そうです。というか、そのためにFRからミドシップにしたようなものです。

渡辺 FRでル・マンに勝つにはトラクションに限界があったというハナシです。ミドシップのコルベットは重量配分がポルシェ911のようにリア寄りなんです。

島下 荷重移動してコーナーに入って、旋回してゼロ・カウンターからの加速という一連の動きが5台のなかで一番わかりやすい。ドライビング・スキルがそれほど高くなくても、クルマを操っている面白さを感じられる。そこも庶民派というか、間口が広くていいですよね。

渡辺 芸域が広い。

伝統の自然吸気6.2リッターV8 OHVエンジンはドライサンプ・オイル・システムを採用、サーキットにおける潤滑性能が高められている。コルベットがOHVにこだわる理由は重心を低くするため。

荒井 アストン・マーティンのV8と比べると、この自然吸気OHVのV8はいいと思ったなあ。

村上 アメリカン・スポーツってこうだよなという感じがした。

島下 今日の5台のなかでゆっくり走って一番気持ちいいのはコルベットですよ。というか、これしかない(笑)。全開の一瞬を心の底から楽しんだけれど、ヘトヘトにもなったというスポーツカーではなく、もっとイージー。今日も楽しかったなあ、明日も頑張ろうという感じ。



荒井 車両感覚がつかみやすいのもいい。全幅の1940mmはMC20より25mm狭いだけなんですけど、はるかに扱いやすい。

島下 運転席からの景色とかすごいですよね。

村上 ドアを開けて真っ赤な内装でびっくりした。インパネのデザインも独特だよね。空調スイッチの並び方もなんじゃこりゃって。

荒井 左右対称のものがまったくないのに、右ハンドル仕様を作ったのは偉い。ドラポジも違和感ないし。

島下 コクピットのデザインはジェット戦闘機からのイメージがあるんでしょうね。オレはパイロットだぞと。そういうイメージがあるはず。

村上 そういうことか。

荒井 GMはヘッドアップ・ディスプレイの採用が早かった。

渡辺 コルベットで言うと、C5にはもう付いてました。

荒井 コルベットは今後どうするんですか?

渡辺 電動化すると言われてますけどね。

島下 早ければ2023年にも電動化モデルが発表されるという噂があります。フルEVもそれに続くとか。電動化モデルはエレクトリックのeにスティングレイのrayで「eray」って言うらしいです。まあ、噂ですけど。

コクピットはドライバー・オリエンテッドの考え方が貫かれている。右ハンドル仕様のペダル・レイアウトに違和感はない。テスト車は3LTというグレードでバケット・シートを備えていた。掛け心地、ホールド性ともに抜群だった。

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