2023.04.27

CARS

ポルシェがカイエンの改良版を発表 インパネはフルモデルチェンジ級の進化

ポルシェが「カイエン」の改良型を4月に開催された上海モーターショーで世界初公開。同時に日本での受注が開始された。

イメージはそのままにリフレッシュ

エクステリアは新形状のボンネットとアーチを強調したフロント・フェンダーを採用。ヘッドライトはマトリクスLEDのほかに、左右各3万2000画素以上のHDマトリクスLEDがオプションで新規設定された。リアは立体的な新デザインのテールライトを導入。バンパーはナンバープレート・ホルダーが一体化し、下部の形状がシンプルになった。ボディタイプは従来型同様、典型的なSUVスタイルを持つカイエンと、SUVクーペの「カイエン・クーペ」の2種類を用意する。



デザインだけでなく操作系も見直す

インテリアではインパネを大幅に改良。ATセレクターをダッシュボード、運転支援システムの操作系を左側コラム・レバーに設置するなど、ドライバーがよく使う機能をステアリング・ホイール周辺に集中させるなど操作系のレイアウトを見直した。スペースが空いたセンターコンソールにはエアコンの操作パネルとオーディオの音量調整が配置されている。

メーターパネルは曲線を描く12.6インチで、センターにはインフォテイメント用の12.3インチ画面が備わる。また、ヘッドアップ・ディスプレイや運転席からは表示が見えない10.9インチの助手席用ディスプレイも用意。そのほか、空気中の微細な粉塵や雑菌を除去する空調システムも採用された。



パワートレインは3機種

パワートレインは3種類を設定。ベース・グレードの「カイエン」は3.0リッターV6ターボを搭載し、従来比13ps/50Nmアップの353ps/500Nmを発生する。

「カイエンEハイブリッド」はベース・グレードのV6ユニットに、41psアップの176psとなった電気モーターを組み合わせたハイブリッドで、システム出力は470psを発生。バッテリー容量を8kWh増の25.9kWhとすることでEV走行距離が最長90kmへと延長っされた。

最上位機種の「カイエンS」はポルシェが開発した4.0リッターV8ツインターボを搭載。474ps/600Nmの出力は従来よりも34ps/50Nmの強化が図られている。



アクティブ・サスのPASMを全モデル標準化

シャシーはいずれものグレードでもスチール・スプリングに可変ダンパーを組み合わせたアクティブ・サスペンション(PASM)を標準装備。伸びと縮みを分けた2バルブ式ダンパーを採用してさまざまな走行状況に対応する。また、オプションのアダプティブ・エア・サスペンションは2気室/2バルブ式で、ソフトな特性によりオン・ロードとオフ・ロード双方のハンドリング向上や、走行モードごとの違いの明確化が図られているという。ホイール・サイズは20〜22インチをラインナップ。なお、カイエン・クーペには重量を最大33kg削減する軽量スポーツパッケージをオプションで設定する。

価格はカイエンが1198万〜1561万円、カイエン・クーペが1273万〜1644万円となっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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