2023.05.27

LIFESTYLE

大ブレイク寸前! 映画『aftersun/アフターサン』の若き父親役、ポール・メスカルに注目! リドリー・スコット監督『グラディエーター2』でも主役に抜擢!!

本年度屈指の傑作

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11歳の娘とトルコ旅行に出かけた年若き父親を演じ、今年のアカデミー賞候補となったアイルランド出身のポール・メスカル。世界のメディアが激賞した主演作『aftersun/アフターサン』で見せた、複雑かつ繊細な芝居を堪能する。

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『グラディエーター2』の主演に抜擢

今年3月に授賞式が行われた米アカデミー賞。ブレンダン・フレイザーやコリン・ファレルといったベテラン俳優と並んで、日本では無名に近い若手俳優が主演男優賞にノミネートされていた。映画『aftersun/アフターサン』のポール・メスカル。2024年公開のリドリー・スコット監督『グラディエーター2』でも主役に抜擢された、大ブレイク寸前の若手演技派だ。

アイルランド出身のメスカルが本作で演じたのは、11歳の娘ソフィを持つ若き父親カラム。陽光が降り注ぐトルコのリゾート地を2人きりで訪れた夏休みの体験が20年後、当時の父親と同じ31歳になったソフィの視点で綴られる。

普段は別々に暮らしているカラムとソフィ。手持ちの小型ビデオカメラを向けあいながら、ホテルのプールや海で休暇を楽しむ様子は、どこにでもいる親子と変わりない。だが兄に間違われるほど若々しく、チャーミングな父親が時折見せる厳しくて暗い表情。大人になったソフィが記憶の中から手繰り寄せた父親の姿は、子供の時には気づかなかった、深い絶望を抱えた男性のものだった……。  

懐かしさを感じさせながらも、大切な何かが欠落しているような映像。けっして多くを説明的に語る作品ではないが、父親が見せる一瞬の表情、眼差しが、内に抱える孤独を痛いほどに伝える。ポール・メスカルの見事な芝居とあわせて、映画で描かれた眩しくて物悲しい夏の記憶が、いつまでも余韻として残る今年屈指の傑作だ。



■1987年生まれのシャーロット・ウェルズ監督による長編映画デビュー作となる『aftersun/アフターサン』。彼女の実体験を基につくられた本作は、海外の多くのメディアにより、昨年のベスト映画の1本に挙げられた。主演のポール・メスカルは、2020年に放映されたアイルランドのドラマ・シリーズ『ノーマル・ピープル』で英国アカデミー賞テレビ部門の主演男優賞を獲得。メスカルとの相性が抜群の娘ソフィを演じたフランキー・コリオは、本作が俳優としてのプロ・デビューとなる。101分。5月26日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿ピカデリーほか全国公開。配給ハピネットファントム・スタジオ (C)Turkish Riviera Run Club Limited, British Broadcasting Corporation, The British Film Institute & Tango 2022

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