エンジン編集部の長期リポート37号車のルノー・カングー。
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足回りからの異音と振動、突如として点灯したATの警告灯。エンジン編集部の長期リポート、37号車のルノー・カングーを襲ったトラブルの原因が判明! え? こんなところもそんなところもと問題だらけだったカングー。せっかくなのでなるべく詳しく、数回に分けてリポートしようと思います。今回はその1として、まずは全容をお送りします。直せるところは全部直したい長い間入院中だったエンジン編集部の長期リポート、37号車のルノー・カングーですが、なんとか退院できました(パチパチ拍手)。去年の秋くらいから足回りに異音が出始め、その後原因不明の振動も加わって、これはもうなんとかしないとと思っていたところに、突然点灯したATの警告灯。高速道路で3速ホールドのセイフティ・モードになったときは、もうダメかと思ったが、なんとか復活できた。
この間、エンジンの公式ツイッターやエンジン・プレミアム・クラブの交流ページ(エンジン・ポスト)に読者の方、同じカングーのオーナーから応援のメッセージやリポートを楽しみにしているというコメントをいただいた。やはり愛車のトラブル、それも長く乗り続けている古いクルマについては皆さん共通の問題であることを改めて認識した。さて、原工房に持ち込んでから待つこと約2カ月。まあ1カ月くらいは仕方がないと思っていたが、4月末くらいになると、ホントに大丈夫なんだろうかと正直心配になった。ちゃんと直るのかというのもあるし、いったいいくらかかるんだろうとお金の心配もあった。ちょっと古いクルマ乗りにとって、愛車に何かトラブルがあったとき、必ず考えるのが、このふたつ。「直るのか」と「いくらかかるのか」だ。原工房の初見では、ATの不具合はATFかソレノイド・バルブが原因の可能性と、足回りは症状からするとタイロッドとハブベアリングあたりが怪しいということだった。
まずはしっかり乗って異常をチェック。そして問題の部位にあたりをつけて、バラして確認。これをトラブルの原因が特定できるまで繰り返すわけだが、ちょっと古いクルマにとって問題となるのはこの後。交換するパーツがあるかどうか。そしてさらに問題となるのは「どこまで直すか」だが、これには「いくらかかるか」が大きくかかわってくる。悪いところは全部直したいというのが愛車に対するオーナーの気持ちだろう。しかし、たとえ今回直せたとしても、この後どれくらい乗り続けることができるのか。今全部直しても、またトラブルが起きて、そのときは直せない。あるいはもっとお金がかかるかもしれない。たぶん、この揺らぐ気持ちは1台のクルマに長く乗る多くのクルマ好きが経験しているはずだ。 37号車の場合、原工房には、少なくともトラブルが起きる前の状態には戻したいとお願いした。まるで軟骨がすり減ってしまったようなガタガタ、ゴツゴツという乗り心地は正直辛い。高速道路でまるで昭和時代のタクシーのような遊びの大きなハンドルもなんとかしないと不愉快だ。もちろんいつまた3速ホールドになってしまうかわからないATも、直しておかないと心配で仕方がない。あとは鬼が出るか蛇が出るか。結果を待つこと2カ月。やっと修理完了の知らせがきたというわけだ。
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