2023.06.26

CARS

エンジン編集部の小カングー、2カ月にわたった長期入院から生還しました!【エンジン編集部の長期リポート37号車:ルノー・カングー(2007年型)#7】

エンジン編集部の長期リポート37号車のルノー・カングー。

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深刻なトラブル

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今回の修理内容をざっと挙げると次のようになる。フロント左右ハブベアリング交換。フロント左右ブレーキディスク・ローター交換。フロント左右ブレーキ・パッド交換。左右タイロッド・エンド交換。フロント左右ロアアーム・ボールジョイント交換。ATFフラッシング。ATソレノイド・バルブ交換。ATマルチファンクション・スイッチ交換。ブレーキ・スイッチ交換。フューエル・カットオフ・スイッチ交換。左右スライドドア・リア側ローラー交換。ホイールアライメント測定調整。ふー、これ全部で工賃込み、税込47万4000円。車検時ならありそうな金額だが、不具合の修理で50万円弱というのは大きい(金額を伝えると編集長の顔がマジで引き攣った笑)。しかし、修理の内容を詳細に聞くと納得した。このあたりのことは次回以降のリポートでも詳しく報告しようと思うが、なかには深刻なトラブルもあった。

亀裂が入ったハブベアリングのレース。


たとえばフロントのハブベアリングはレースと呼ばれるパーツのボールベアリングと接触している面に亀裂が入っていたことがわかった。これが走行中の異音の原因だが、高速走行中に破損でもしていたらと思うとゾッとする。また、ハンドルのブラブラはタイロッド・エンドのボールジョイントのガタつきが原因。わずかなガタつきだが、これも高速で走るクルマにとっては大きな問題だ。さらに、ゴトゴトと大きな音を出していたのはロアアームのボールジョイントの破損が原因だった。

ブレーキ・ディスクの熱の影響をもろに受けてブッシュがちぎれかかっているロアアームのボールジョイント。


さて、修理が完了した37号車、乗ってどうだったのかというと、これがもう驚きました。注文どおり、トラブルが発生する前のカングーに戻っているではないか。しっとりとしたフィールのステアリングにピタリと路面に吸い付くようなコーナリングも文句なしである。今回はとにかく交換するパーツがあって良かったけれど、続きもある。次回もこうしたパーツ関連の話や初代カングー特有のトラブルについてもリポートしようと思います。

文=塩澤則浩(ENGINE編集部) 写真=望月浩彦

■37号車 ルノー・カングー
RENAULT KANGOO
新車価格 214万円
導入時期 2007年8月
走行距離 12万6012km

(ENGINE2023年7月号)

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