2023.07.28

CARS

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コマーシャルフォトの第一人者、近藤正一氏がタレックスのクリップオングラスを試す。

創業85年という歴史ある偏光レンズ専門メーカー、タレックスが手がけるクリップオングラスを使えば、愛用の眼鏡が瞬時にサングラスに。

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日々都内のスタジオで時計や宝飾品の撮影にいそしむ近藤正一カメラマン。そんな彼の気分転換は愛車でのドライブである。どうやらその相棒にタレックスのクリップオングラスが欠かせないものになったようだ。

晴れでも、雨でも。

常にレンズ越しに被写体に向き合い、いうなれば光と戦っているカメラマンという職業にとって、目がどれほど重要かは、いうまでもないことだ。その第一線で長く活躍し続けている近藤正一さんは、クルマを愛し、ドライビングが大好きな趣味人でもある。エンジンのドライビング・レッスンにも足繁く通い、様々なスポーツカーを乗り継いで来た。



若かりし頃から視力はずっと2.0を維持してきたというが、60歳を越えるころから手元の見え方が変化し、眼鏡ライフがはじまった。65歳ごろに度数は進まなくなったが、明暗の変化にとっさに対応できなくなってきた。調子がいいと裸眼でも運転に支障はないのだが、トンネルが続くような場所だと、暗くなった瞬間、瞳孔の露出の調整が遅れる。そしていったんそうなると、もう眼鏡なしでは運転できないという。

そんな悩みがあった近藤さん。ある晴れた金曜の午後、愛車のフェラーリGTBターボで月に一度のドライブに出かけるというので、タレックスのクリップオングラスを試してもらうことにした。



俄然走りたくなる

装着は簡単だ。まず跳ね上げた状態にしておき、裏側のクリップを指でつまんで開き、上からレンズに挟み込むだけ。近藤さん愛用の眼鏡とのマッチングは上々である。




「ちょうどぴったり。フレーム部分の厚みも気にならないね。これなら視野もまったく狭まらない」

高速は背の低いスポーツカーだとガードレールしか見えずつまらない(笑)と、一般道が多めのお気に入りの道を3時間ほど走って近藤さんは戻ってきた。あいにく途中で小雨も落ちてきたが、おかげで晴天用と雨天用、2つの異なる色のレンズを試せたという。

「これだけはっきり見えるなら、もっと走りたくなるね! 本来サングラスって付けたら暗くなるのに、トゥルービューは、裸眼の時とほぼ変らず全体的にクッキリ見えて、むしろ視界が明るくなったような感じ。余計なまぶしさだけが、綺麗になくなったというか」

常に視界に居座り続けて気になっていたエア・ダクトのガラスへの映り込みも消えてしまったという。代わりにこの年代のフェラーリならではの、職人の手による上質な仕立てを、あらためてじっくり味わえる。

タレックスのクリップオングラスを用いて近藤氏の雨の視界を再現。こちらは跳ね上げた状態。
こちらはクリップオングラスを下ろした状態。レンズはイーズグリーン。路面の水たまりの反射が大幅に減り、ぼやけていた白いセンターラインがくっきりと見えるようになっている。

「雨の中では路面の反射がぜんぜん違う。夕方とか、暗い時路肩にある落下物や、飛び出そうとする猫なんかにも、余裕で気がつけるだろうね。もっと長距離を走るなら疲れ方もかなり違うんじゃないかな。あと、雨のどんよりした重い感じの空気がなくなって、爽快な感じがする」

曇り独特の嫌な白い反射が消えるのも、イーズグリーンの特徴の1つ。

トンネルの出入りの際など、いつでも跳ね上げて元の眼鏡に戻せるのも近藤さんのスタイルにぴったりだ。重さを感じることもないという。



愛用の眼鏡はそのまま、掛け心地もほぼ変えず、見える視界はまるで別物に。おまけにオンオフの切り替えも自在だ。そんなタレックスのクリップオングラスは近藤さんにとって、ドライブの必需品になったに違いない。

問い合わせ=タレックス Tel.0120-608-860

商品の詳細はタレックスのホームページまで

話す人=近藤正一 まとめ=上田純一郎(本誌) 写真=近藤スタジオ

(ENGINE2023年9・10月号)

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