2023.08.11

CARS

2代目レンジローバーが欲しくて1年半もお店に通った若者と、彼が買うまで他の客を断り続けた店主 クルマ好きに年齢は関係ありません!【連載『若者だってクルマ好き!』#4】

愛知県に暮らす25歳の冨田さんの愛車は2代目レンジローバー

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旧くても良いモノを大切に

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はじめの出会いから2年、ついにセカンド・レンジは冨田さんのものになった。納車の帰り道、初めてレンジのハンドルを握った。

「いやぁ、本当に嬉しかったです。走りはまったりしていて優しい感じで、乗っている方まで穏やかな気持ちにさせてくれるのが良い」

愛車とともに冨田さんが大切にしている品々。手にしているのは伊丹十三選集。横には、セカンド・レンジのミニカーや当時の雑誌が並ぶ。クーラー・ボックスの上にはイギリスの4人組バンドSadeのレコードが(左)。

レンジに乗って長野県大町市のカフェに行くのがお気に入り。道中の牧歌的な風景がマッチしているのだという。納車された月は、嬉しさのあまり3000kmも走った。セカンド・レンジとの暮らしはどうですか?

「男女問わず、クルマにあまり興味のない人にも、みんなにモテるんですよ。ネオ・クラシックなものを持っている人が少ないから、新鮮味があるのかもしれません。窓も大きくて視界が広いのも良い。僕の周りではレンジローバーの認知度がどんどん上がっているんですよ!(笑)」

友達とドライブする機会も増え、レンジがきっかけで広がった交友関係も少なくない。「いろんなものをつないでくれる存在」なのだという。他にもフィルム・カメラやレコード収集が趣味だという冨田さんに、愛車とのつながりについて訊いた。

「もちろん新しくて良いものも沢山あるけれど、旧くても長く使える良いモノは大事に使おうという思いは共通しています。それと、僕らが小さかった時に流行ったものを、今になって使いたくなるのも一緒かな。まさにレンジは同い年ですし」

長く大切にする「エコ」をより意識するようになったという。

乗り始めて2年余り。腕利きのメカニックがずっと診ているだけあって、困ったトラブルは何ひとつ無く絶好調だ。これからもセカンド・レンジに乗り続けたいという冨田さんが、次に行きたい場所を教えてくれた。

「四国をレンジで周りたいんです。伊丹十三が好きなんですが、クルマ好きでも知られる彼が選んだ最後の愛車がベントレーなんです。その影響もあったかな(笑)。そのクルマも展示されている彼の故郷、松山の記念館をゴールに。北海道も巡ってみたいし、雪山にも行きたいなあ!」

文=村山雄哉(ENGINE編集部) 写真=茂呂幸正

◆人気企画「若者だってクルマ好き!」の連載一覧はこちら!



(ENGINE2023年9・10月号)

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