2023.09.04

CARS

739psで加速は911カレラSと同等 PHEVを備えたポルシェ・カイエンの最強モデルが進化

ポルシェはフラッグシップSUVの「カイエン」にトップ・グレードでプラグイン・ハイブリッド(PHEV)の「ターボE-ハイブリッド」を設定し、その予約受注を開始した。

ターボS Eハイブリッドに替わる最上級グレード

「ターボE-ハイブリッド」はこれまでの「ターボS Eハイブリッド」に替わるモデルで、エンジンとモーターの出力や電力航続距離が向上している。



LEDヘッドライトは3万2000画素以上


エクステリアは、フロントまわりに「ターボ」モデル専用のデザインで、大型エア・インテークにはグロスブラックのエア・ブレードが備わる。ヘッドライトは左右各3万2000画素以上のHDマトリックスLEDが標準装備だ。サイド・シルやホイール・アーチ、リア・バンパーはボディ同色部がほかグレードより広い。赤いブレーキ・キャリパーとステンレスの4本出しテールパイプが備わるのもこのグレードの特徴だ。

インテリアはダッシュボードとドア・パネルの加飾をアルミとし、ルーフ・ライニングにはスエード調素材を用いている。ヒーター付きのGTスポーツ・ステアリング・ホイールには走行モード切り替えスイッチ付き。シートは18ウェイ調整式レザー・スポーツシートが標準仕様で、14ウェイ調整式のレザー・コンフォートシートも選択できる。



EV走行距離も延長

パワートレインは4.0リッターV8ツインターボとモーターの組み合わせ。エンジン出力は最高出力599ps/800Nm、モーターは176ps/460Nmで、システム総合出力は739ps/950Nmに達する。この数値は歴代カイエンで最高となる。0-100km/h加速は3.7秒、最高速度は295km/hだ。

バッテリーは従来比8kWh増となる25.9kWhへと容量を拡大。これによりEV走行距離は最長82kmまで延びた。また、11kWの車載充電器を新たに採用することで充電時間の短縮も図ったという。



伸び側と縮み側を個別に調整

シャシーには2チャンバー/2バルブ式のアダプティブ・エア・サスペンションを標準装備。伸び側と縮み側を個別に設定が変えられ、その調整範囲も広いため、「コンフォート」から「スポーツプラス」までの走行モードによる違いがより明確化になった。さらに、低速走行時にはより快適性重視、旋回時には車体の挙動を抑える制御とし、ピッチやロールの抑制も行う。

トルクベクタリング機構の「PTVプラス」を標準装備。オプションでは後輪操舵機構やアクティブ・ロール制御機構の「PDCC」が用意されている。

ボディ・タイプはカイエンとクーぺ・ボディのカイエン・クーペの2種類で、ハンドル位置は右のみ。また、クーペには「GTパッケージ」仕様を設定し、10mmローダウンした専用チューンのサスペンションやセラミックコンポジット・ブレーキ、22インチのホイールと高性能タイヤ、カーボン製ルーフ、チタン製マフラーなどを装備。これらにより、0-100km/h加速が3.6秒、最高速度が305km/hと性能の向上も図られる。

価格はカイエンが2342万円、カイエン・クーペが2400万円、カイエン・クーペのGTパッケージ付きが2790万円となっている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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