2023.09.30

CARS

F1のリザーブ・ドライバーはどんなお仕事なのか? アストン・マーティンF1のバンドーン氏に訊いてみた

F1グランプリの華やかさを最大限に味わえるパドッククラブでは各所でF1チームのメンバーによるトークショーが行われる。アストン・マーティンのパドッククラブで金曜日に登場したのは2022年末にリザーブ・ドライバーとしてアストン・マーティンに加入したストフェル・バンドーン氏。日本のレースでも活躍したベルギー人ドライバーに鈴鹿サーキットの印象やリザーブ・ドライバーの役割などを訊いてみた。

ドライバー視点から見て楽しいサーキット

「鈴鹿は、2016年にスーパーフォーミュラに出場していた僕にとってスペシャルな場所です。毎回来るたびに楽しめる素晴らしいコースですよ。特にセクター1は速いコーナーとS字があり、サスペンション・セッティングがものをいうパートですね。観客の皆さんはもちろん、ドライバー視点から見ても実に楽しいサーキットだと思います。今回、自分がレースに出られないのは残念だけどね」



レースペースは良い

そんな鈴鹿を知り尽くしたバンドーン氏からみて、今年のマシン、アストン・マーティンAMR23とコースの相性はどうなのだろうか?

「モンツァ、シンガポールと過去何戦かアストン・マーティンにとってトリッキーなレースが続いたけど、鈴鹿では2位以下が非常に混戦になると思ってます。その中でアストン・マーティンはレースペースも良いですし、良い結果を残せると期待してます」



必要な時にはいつでも乗れます

今年のベルギーGP終了後、スパ・フランコルシャンで行われたピレリのタイヤ・テストで、加入後初めてAMR23ドライブしたというバンドーン氏。基本的に実車によるプライベート・テストが認められていない昨今のF1において、リザーブ・ドライバーの仕事とはどのようなものなのだろうか?

「必要な時にいつでも乗れるよう、レギュラー・ドライバーの2人と一緒にトレーニングしたり、ミーティングをしたりしながら、チームに帯同しています。ただ、レース・ウィークはこうしたトークショーなど、アンバサダーとしてのコース外での活動が多いです。レース・ウィーク以外では、シミュレーターをやったり、データを解析したりして、来年に向けての準備を進めています。やはり、僕としてはレースの現場に来られることが、一番うれしいですね」

バンドーンにとっては残念なことに、この週末、彼がピンチヒッターとして活躍するチャンスはなかった。一方でアロンソが荒れたレースの中で8位入賞を果たせたのは、間違いなく彼らの様々な形でのサポートが実を結んだ結果といえるだろう。



文=藤原よしお 写真=藤原よしお、エリック・ミコット(eric micotto)、Aston Martin Aramco Cognizant Formula One、Aston Martin Lagonda Limited

(ENGINE WEBオリジナル)

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