2023.10.29

LIFESTYLE

老兵1人 VS. 卑劣なナチスの戦車軍団 ツッコミどころ満載のフィンランド発のアクション映画『SISU/シス不死身の男』が面白い!

まさに“ダイ・ハード”な老兵

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アキ・カウリスマキなど一部の監督作品を除いて、ほとんど日本では知られていないフィンランド映画。実は自然豊かなこの北欧の国では、こんな奇想天外なアクション映画もつくられていた。 

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80年代アクションの空気

 1976年生まれのヤルマリ・ヘランダー監督が脚本も手掛けた『SISU/シス不死身の男』は、日本人にはほとんど馴染みのないフィンランド製のアクション映画だ。

ナチスの侵攻により焦土と化した第二次世界大戦末期のフィンランド。金塊を掘り当てた老兵のアアタミは、ナチスの戦車隊に目をつけられ命を狙われる。彼が手にする武器は一本のツルハシだけ。だが実はアアタミは、かつて対ソビエト戦で300人もの敵兵をひとりで倒した伝説の兵士だったのだ……。



かつて『ランボー』や『ダイ・ハード』といった不死身のヒーローが活躍する映画が人気を博したが、本作が目指したのはそんな80 年代アクションの空気感。この映画の主人公も、地上戦、水中戦、空中戦と何でもござれで、いかなる窮地に陥っても決してくたばることがない。まさに荒唐無稽な、ツッコミどころ満載の作品ではあるが、面白い映画を作りたいというスタッフの熱量が伝わってくる力技の一本だ。



■SISU/シス 不死身の男
タイトルにあるSISUとは、フィンランド人の古き良き精神を表す、翻訳不可能なフィンランド語。第一次世界大戦中に生まれた言葉とされており、想像を絶するほどの意思の強さ、何があっても折れない心のことをいう。本作ではもちろん不屈の主人公、アアタミ(ヨルマ・トンミラ)を指す。監督はサミュエル・L・ジャクソン主演の『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』を手掛けるなど、国際的に活躍するヤルマリ・ヘランダー。大自然が広がるラップランド地方の風景も見ものだが、極寒の中、撮影は困難を極めたという。91分。10月27日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。配給:ハピネットファントム・スタジオ (C)2022 FREEZING POINT OY AND IMMORTAL SISU UK LTD. ALL RIGHTS RESERVED.

文=永野正雄(ENGINE編集部)

(ENGINE2023年12月号)

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