2023.11.17

CARS

ヴェゼルより安価なホンダの新しいエントリーSUV、WR-Vは実直なSUVスタイルを持つBセグメント・モデル

ホンダが2024年春発売予定の新しいコンパクトSUV、「WR-V」をホームページで先行公開した。車名はウィンサム(楽しさ、快活さ)、ランナバウト、ヴィークルの頭文字を組み合わせたものだ。

インド生産のエレベイトがベース

WR-Vは2016年に南米およびインド向けに開発された3代目フィット・ベースのSUVとしてデビュー。2022年には東南アジア向けモデルとして2代目が登場している。ただし、今回日本で発売されるWR-Vはこの2代目WR-Vではなく、2023年にインドで発表された「エレベイト」と呼ばれるBセグメント・サイズの新型SUVがベースになっている。ちなみにエレベイト同様、ホンダのインド工場で生産される。



ほぼヴェゼルと同サイズ

ボディ・サイズは全長×全幅×全高=4325×1790×1650mm、ホイールベースは2650mm。同じBセグメントSUVのヴェゼルと比較すると全長は5mm短く、全幅は同値で、全高は70mm高い。ボディ・サイズはヴェゼルと同等だが、価格を含め、車格はヴェゼルより下に位置する。

デザインのコンセプトは「自信あふれる逞しさ」。エクステリアはアウトドア志向で、ベルトラインを高くし、ボディの厚みを増すことで力強さを表現した。ノーズは高め。ドライバーからボンネット先端の位置が捉えやすくすることで、取り回しのよさに寄与する。ボディ・カラーは日本初導入のイルミナスレッド・メタリックをはじめ、パール色のホワイト系とブラック系、メタリック色のゴールドブラウン系とグレー系の計5色だ。



インテリアはシンプルなデザイン

インテリアは水平基調のシンプルな構成で、スイッチ類を中央に配置して運転しやすさを追求。エントリー・グレードの「X」はファブリック・シート、上級グレードの「Z」と「Z+」はファブリックと合成皮革のコンビ・シートに本革巻のステアリング・ホイールとATセレクト・レバー、合成皮革のドアライニングが装着される。

室内にはドア・アームレストのスマートフォン・スタンドや前後席とも1リッターのペットボトルが収まるドア・ポケットを装備。荷室はヴェゼルを上回る458リッターの容量を持ち、スーツケースなら4個、9.5インチのゴルフバッグは2個積載できるうえ、床下収納も設けている。



1.5リッターのみでハイブリッドなナシ

ベースとなるプラットフォームはフィットなどに用いられているセンター・タンク型ではなく、燃料タンクを後部に積むタイプで、タイなどで生産する新興国向けのシティと共用している。最低地上高は195mmと高めの設定だ。パワートレインは未発表だが、ハイブリッドの設定はなく、エレベイトと同じ1.5リッター・ガソリン・エンジンの前輪駆動車のみとなる模様。

グレードはXとZ、Z+の3構成で、Xは16インチのフルキャップ付きスチールホイールを装備。上位のZは17インチ・アルミホイールとLEDフォグライトが備わり、最上位のZ+はさらにベルリナブラックのフロント・グリルやシルバーのルーフレールとボディサイドのガーニッシュ、クロームメッキのドア・ハンドル、シルバーのドア・モールディングが加わる。

正式発表は2023年12月で、販売は2024年春から開始される予定。価格はヴェゼルよりも安価な200万円台前半となる見込みだ。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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