2023.11.29

CARS

アルシオーネが再来? スバルがEV時代に向けたオリジナルの2ドア・スポーツクーペをお披露目

次世代のモビリティの提案がテーマとして掲げられたジャパン・モビリティショー2023。当初は、効率だけを追求した退屈な電気自動車=バッテリーEV(BEV)で会場が埋め尽くされるのではという懸念もあった。しかし蓋を開けてみれば、次期GT-Rを想像させる「日産ハイパーフォース」やマツダのスポーツカー・イズムを継承する「マツダ・アイコニックSP」など、BEVのスポーツカーが多数登場。電動化してもクルマの楽しさは不滅であること示してくれた。スバルの「スポーツ・モビリティ・コンセプト」もそんなクルマの1台である。

意のままに操れる

スバル・スポーツ・モビリティ・コンセプトは電動化時代でも、意のままの運転と自由に走って行ける楽しさを表現したというBEVのコンセプト・モデルだ。



安心して走りを愉しめる

飛行モビリティを提案する「エア・モビリティ・コンセプト」に見下ろされるように、ブースの中央に鎮座したスポーツ・モビリティ・コンセプトは、地上高の高いクーペ・ボディを持つ。「ドライバーを中心に、4輪を意のままにコントロールするイメージ」というコンセプトを基本として、「低く座りながらも視界と見切りの良さを確保することで、安心して走りを愉しめるパッケージング」を構築したという。

ボディ・パネルは面の数やキャラクターラインを極力減らし、「張りのあるクリーンな立体でプロテクション感と空気の流れを感じさせる」造形を目指した。4輪を強調したフェンダーの張り出しにはスバルらしさを感じる。メカニズムに関する情報は一切公開されていないが、4輪駆動を想定していると予想される。



2028年までに8車種のEVを投入

スバルは8月に新経営方針を公表し、2030年のBEV販売目標を、従来のハイブッドとあわせて40%から単体で50%へと引き上げた。それに向けて2026年末までに4車種のSUV、2028年末までにはさらに4車種のBEVを投入するという。

看板技術である水平対向エンジンなきあとのクルマづくりが注目されるスバル。このスポーツ・モビリティ・コンセプトは、その方向性を示唆するモデルだと見て間違いないだろう。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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