2023.12.14

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バウハウス的機能美デザインが魅力のユンハンスは、電波ソーラーと機械式のクロノグラフをペアで

クルマ好きが愛してやまないブランドのクルマの2台持ちに憧れるように、時計も好きなブランドのペア持ちを楽しみたい。2024年冬の時計特集は、「アイディアル・ペア~理想の2本を探せ!~」と題して、同じブランドを贅沢に2本持ちして、着け替える楽しみを提案する。編集部が信頼するエンジン時計委員会のメンバーには、組み合わせの妙を楽しむ時計の選び方を指南してもらった。人気の18ブランドから最高の組み合わせを見つけて欲しい。

かたや機械式「MECHANICAL」、こなた電波ソーラー「HIGH-TECH」。ユンハンスからはアプローチがまったく異なるクロノグラフを対で愉しむ!

◆MECHANICAL◆



マックス・ビル クロノスコープ バウハウス
ドイツの時計メーカー、ユンハンスの時計をデザインして数々の名作を残したスイス出身のプロダクトデザイナー、マックス・ビルゆかりの造形学校バウハウスを称える最新クロノグラフ。最大の特徴はケースバックにあり、彼が学んだデッサウ校の校舎が描かれている。校舎のドアの赤をダイアルの針と日付表示に用いたのも印象的で、バウハウスにまつわるストーリーを想起させる。自動巻き。ステンレススティール、ケース直径40mm。5気圧防水。43万1200円。

◆HIGH-TECH◆



マイスター・ファイン クロノスコープ メガ・ソーラー
太陽のエネルギーによって高効率で精密な電波制御ムーブメントを搭載するクロノグラフ。世界4地域の電波受信が可能で、永久カレンダーや夏時間から標準時間の自動切り替え機能、またユンハンス メガ アプリの同期機能を利用した正確な時刻調整、最大3年間のパワーリザーブ機能が備わるなど、極めてクラシカルな外観からは想像もつかないハイテクを満載する。ステンレススティール、ケース直径39.5mm。5気圧防水。25万1900円。

◆エンジン時計委員が指南! これが「ユンハンス」のペア選び◆

仕事のできる人に似合う 
かなり以前の話だが、今はなきバーゼルワールドからの帰り道、フランクフルト空港に向かうドイツ国鉄の中で隣り合わせたドイツ人ビジネスマンと世間話をしたら、彼の推し時計はユンハンスの電波時計だった。「質が高くてデザインがいい。これ以上のブランドがありますか?」と大変な熱の入れようだったが、確かに電波式ソーラームーブメントのモデルは忙しいビジネスマンにはぴったりだ。しかしバウハウスの巨匠、マックス・ビルのデザインを基にした自動巻きも、抑制された意匠の中にそこはかとない色気を感じるのが魅力。いずれにしろ、どちらも仕事のできる人に似合いそうな時計。ビジネスパートナーとペア、なんてこともアリだったりして。(ジュエリー&時計ジャーナリスト・本間恵子)

こういうカップル理想的 
ドイツ最大の時計メーカーで、電波時計技術にも力を入れるユンハンスだが、やはり最大の魅力はバウハウス的機能美デザインだろう。しかし端正でありながら、柔らかに描くカーブは官能的でもあり、きれいなだけの時計ではないのも魅力だ。それゆえ男性にも女性にも愛される時計でもあり、デザインやインテリアを愛する都会派のカップルにこそつけてほしいペアウォッチだ。『マイスター・ファイン』はクオーツ式&電波ソーラーなので時刻合わせが不要。つまりは爪を傷めないので女性向き。機械式のクロノグラフ『マックス・ビル クロノスコープ』は、メカ好きの男性向き。とはいえ時には交換して使うというのも楽しそう。時計で楽しむリンクコーディネートだ。(時計ジャーナリスト・篠田哲生)

問い合わせ=ユーロパッション Tel.03-5295-0411

写真=宇田川 淳 スタイリング=小林尚史(ENGINE編集部) 

(ENGIN2024年1月号)

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