2024.01.26

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国内市場はわずか数本!  世界限定599本の『モンブラン フェラーリ・スティレマ SP3 リミテッド エディション 599』が販売中!

『モンブラン フェラーリ・スティレマ SP3 リミテッド エディション 599』。ボディ/キャップはチタニウム、ペン先はドホワイトゴールド製。441万7050円(税込)

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アート、クルマ、腕時計、スニーカー、陶器などなど、世界中にはさまざまなジャンルの愛好家が存在するが、それは筆記具も然り。


なかでも今回紹介する万年筆は、ペンのコレクターだけでなく、クルマ好き、とりわけフェラリスタの琴線に触れることは間違いない。しかも、ありがちな(名ばかりの)パートナーシップやコラボレーションなどととは一線を画した、共同開発のプロダクトだ。



この万年筆は『モンブラン フェラーリ・スティレマ SP3 リミテッド エディション 599』(以下、スティレマ SP3)という、フェラーリ×モンブランのパートナーシップによる第2弾だ。

その名の通り、「SP3」はフェラーリのイコーナ・シリーズ『デイトナSP3』からインスピレーションを得てデザインされたもので、「スティレマ(Stilema)」とは、イタリア語で「様式、 形式、 スタイル」を意味する。

天地トリミング ※ギャラリー未使用

この「ICONA(イーコナ=英アイコン)」とは、2018年に登場したフェラーリの新たなシリーズ。

デザイン・モチーフを歴代のヘリテージモデルに求めつつ、単なるレトロモダンではない新たなデザイン解釈と、今日的なパフォーマンスを実現する限定車セグメントとして企画されたものだ。イーコナの第1、2弾モデルとして発表されたのが世界500台限定の『モンツァSP1/SP2』。『812』シリーズをベースとしたシングルシーター(SP1)/2シーター(SP2)のトップレス・モデルだ。

フェラーリ『デイトナSP3(Daytona SP3)』は『モンツァSP1/SP2』に続く「ICONA」シリーズの第3弾として、2021年11月に発表された全世界599台限定生産のハイパーカー。

ENGINEの読者ならばご存知の通り、フェラーリ史上初めて「デイトナ」を公式な車名に用いたモデルで、正式発表されるや完売となっている。

そして今回ピックアップする万年筆『スティレマ SP3』は、フェラーリの『デイトナSP3』をはじめ『F8 Tributo』『296 GTB』なども手がけた、フェラーリのチーフ・デザイン・オフィサーであるフラヴィオ・マンゾーニが率いるフェラーリのデザイン部門とモンブランにより、共同開発されたものだ。

生産数は、なんと『デイトナSP3』の限定台数と同じ、世界599本。日本国内市場の割り当てはわずか数本なのだという。

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さて、ここからはその意匠と機能のポイントに注目したい。

美しきボディデザイン

キャップとボディの素材は軽量チタン。「フェラーリ デイトナ SP3」の流線形のボディラインを彷彿とさせる。

ペン先には「SP3」の文字およびモンブランのエンブレムが刻まれている。ペン先にソリッド・ホワイトゴールドを採用し、その製造工程は約30の工程を経て、すべて手作業で行われているのだという。

また、キャップにはフェラーリの象徴である跳ね馬があしらわれ、またモンブランのエンブレムが先端に刻まれている。グリップ部分はマシンのボディと動きを思わせる、チタン製フォルムと刻み加工が施されている。


▲ フェラーリのエンブレム「跳ね馬」が刻まれたキャップ、ホワイトゴールドが輝くハンドメイドのペン先。

インクの充填も特徴的

そして注目したいのは、Ferrariの最先端エンジニアリングを反映した革新的なリリースシステムで設計されたインク充填メカニズムを備えていることだ。

ペンの尻軸を引き出すと内部に現れるのは(断面が)モンブランのエンブレムを模ったインナーバート。それをひねり、ペン先からインクを吸入するという仕組みだ。まるでガソリンを入れるかのようにインクを充填する。この昔ながらの万年筆をつかう儀式も、クルマ好きの心をとらえて離さないだろう。



流麗なデザインを具現化するために、インク充填メカニズムは、チタニウム製の胴軸に切り込まれたブレードの下に隠されている。

フェラーリ・レッドの半透明なブレードを引き戻すと、まるでスポーツカーに燃料を入れるかのごとく、インクを充填するユニークな機構が出現する。

なかなか気づかないのだが、インクが充填される部分(写真では横縞に見える)の断面は、なんとモンブランの白いアイコンとなっているという。



上の写真のように尻軸を(写真では左方向)引くと、ボディの側面にさり気なく、「MONTBLANC」のロゴがあらわれるのも心にくい演出だ。

世界限定599本、しかもコレクションピースやアートピースとして所有され、筆記具として実際に使用されることは少ないにもかかわらず、妥協することなく新たなインク充填機構を開発する。それこそフェラーリとモンブランの矜持だろう。




マラネッロと共同開発した美しき意匠と機能、それをドイツのクラフツマンシップが見事に具現化した製品――。じつに感慨深いではないか。

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モンブラン フェラーリ・スティレマ SP3 リミテッド エディション 599

●ボディ/キャップ
チタニウム製。カラーはディープグレー 。

●ペン先
ソリッドホワイトゴールド製。モンブラン エンブレムと「SP3」の彫刻入り。

●グリップ
チタニウムグリップ

●サイズ
全長(キャップを閉じた状態)約160mm、全幅(最大幅)約12.7mm

●価格
441万7050円(税込)


問い合わせ/モンブランお客様サポート Tel.0800-333-0102 
www.montblanc.com


構成・文=小林尚史 写真=宇田川 淳

(ENGINE WEB オリジナル)

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