2024.01.11

CARS

ヴェゼルと同サイズで30万円も安い ホンダから新しいエントリーSUV、「WR-V」が登場

ホンダはBセグメント・サイズの新型SUV、「WR-V」(ダブリューアールブイ)を3月22日に発売する。

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正統派SUVっぽいデザイン

SUVらしいボクシーなデザインを持つボディは、全長×全幅×全高=4325×1790×1650mm。全高が70~80mmほど高い低い以外はほぼヴェゼルと同サイズだ。2650mmのロングホイールベースを採用し、優れた直進安定性と乗り心地の良さを目指した。また最低地上高を195mmとして、未舗装路や段差を走行するストレスを軽減し走りの自由度を高めている。



運転しやすい環境

運転席は高いアイポイントによる見晴らしの良い視界と、操作しやすいステアリングやペダル配置によるセダンライクな運転姿勢を両立。運転席の前方見下げ角を大きくすることで、車両前方の距離感をつかみやすくしている。また、助手席側のフロントフードの端が見えるように形状を工夫し、運転のしやすさを追求した。

後席はひとクラス上のゆとりある空間を目指し、頭上空間の広さを確保。さらにドア・ライニングの下部やシートバックの形状を工夫することで、乗り降りがしやすく、ゆとりのある足下空間を実現している。荷室は後席からの荷室長を確保するとともに、壁面をフラットに近い形状にしたり、床下収納を設けたりしたことで、クラス・トップレベルとなる458リッターを実現。多様なニーズに応えられる広々とした室内空間とした。



シンプルなインテリア

インテリアはシンプルで水平基調のデザインとし、スイッチ類を中央に配置することで運転しやすい空間を目指した。またメーターには7インチTFT液晶メーターとアナログスピードメーターを組み合わせたデザインを採用。7インチTFT液晶メーターでは、スピードメーターや走行モードなどの基本情報に加え、運転支援装備の「Honda SENSING」などの情報を見やすく表示する。エアコンの風を後席へ届けるリアベンチレーションを全タイプに標準装備し、後席空間の快適性を高めた。

WR-Vのシャシーはフィットなどに採用されているセンタータンク・レイアウトではなく、新興国向けの小型車用に開発したものを用いているが、すべての人が安心して運転できるSUVを目差し、運転する人の「走る・曲がる・止まる」の意思に対し、的確に反応するハンドリング性や車体の安定性、快適な乗り心地を追求。人の気持ちに寄り添うダイナミック性能を目指した。



非電動の1.5リッターのみ

パワートレーンは静粛性と高出力を両立した1.5リッターDOHC i-VTECエンジン(118ps/142Nm)を搭載。CVTはDBW(ドライブ・バイ・ワイヤ)の協調制御「G-design Shift」を採用しリニアな加速フィールを追求した。また加速時や減速時のステップシフト制御を採用するなど、CVT制御をWR-V向けに最適化。さらに、エンジンマウント類の配置やサイズの最適化によってエンジンの振動を低減。ロードノイズの低減のための遮音や吸音対策を行うことで、i-VTECエンジンの気持ちの良いサウンドを提供しながら、静かで快適な室内を目指した。

安心・安全領域では「Honda SENSING」を全タイプに標準装備。フロント・ワイドビュー・カメラと前後8つのソナーセンサーを用いたシステムを採用し、さらなる安心・安全を追求した。

WR-Vのタイプ構成と価格はエントリー・モデルの「X」(209万8800円)、中間グレードの「Z」(234万9600円)、最上級グレードの「Z+」(248万9300円)、駆動方式は全車FF(前輪駆動)を採用する。



文=木原寛明

(ENGINE WEBオリジナル)

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