2024.02.16

WATCHES

複雑時計の技術をシンプルウォッチに落とし込むワザがすごい! ペキニエ 時計ツウを唸らせる自社開発ムーブメントがポイント!!

ペキニエ アティチュード

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エンジン時計委員が2024年に身に着けたいシンプルな時計を熱く語る。LESS IS MOREーー少ないのが豊か! かつて腕時計の文字盤は白、銀、黒、青色が、ケースはゴールドもしくはスティールが圧倒的主流であった。もちろん、百花繚乱、多芸多才……といった言葉が当てはまりそうな華やかな時計たちも魅力的だが、2024年は、“少ないのが豊か”を改めて見直してみたい。今回は、ペキニエの「アティチュード」を紹介する。時計委員会メンバーふたりの意見やいかに。


「100%フランスを堪能あれ」菅原茂

フランスの時計ブランドは数あれど、フランス唯一のマニュファクチュールはどこかという問いに答えられる人はどれほどいるだろう? 正解はジュラ山脈のフランス側に構え、政府から無形文化財企業に認定されるペキニエだ。最新作は複雑モデルとは真逆のごくシンプルな3針モデル。見どころは自社で研究開発したムーブメントである。複雑時計で磨いた技術をふだん使いのシンプルウォッチに落とし込むワザが実はすごい。違いのわかる人を自認する通なそこのお方、必見ですよ。

問い合わせ=カリブルヴァンテアン Tel.03-6206-2333



「見ていて気持ちいい3針」細田雄人

デザインで他社との差別化を図りづらいシンプルウォッチにとって、自社製ムーブメントの搭載はそれだけで大きな“売り”になる。同社10年ぶりの新規開発キャリバー、「カリブル イニシャル」は既存の自社製ムーブメントと比べて地味かもしれないが、薄くコンパクトで、この手の時計に最適な設計を持つ。加えて3つの針は、いずれもそれぞれが読み取るべき表示にしっかりとリーチしているため、視認性に優れるだけでなく、見ていて気持ちがいい!

ムーブメントのタングステンローターにヴェルサイユ宮殿の噴水とフランス王家の紋章をアレンジ。


ペキニエ アティチュード
2023年に創業50周年、フランス製時計への取り組みを名称の「アティチュード(姿勢)」に象徴する新コレクションは、クラシカルなスタイリングとコンテンポラリーなセンスを併せ持つ。自社開発および製造の自動巻きムーブメント=カリブル イニシャル(EPM03)は、操作禁止時間帯のない日付機構と両方向巻き上げ機構で国際特許を取得。パワーリザーブ約65時間。ステンレススティール、ケース直径39mm、厚さ9.05mm。5気圧防水。55万円。


(ENGIN2024年2・3月号)

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