2024.04.10

WATCHES

これぞ、エレガンスの極み! ディオールの名作時計「シフル ルージュ」に最新バージョンが登場!!

時計の世界にクチュールの美学を注ぎ込んだシフル ルージュが誕生20周年を迎え、さらなる洗練でそのエレガンスに磨きをかけた。

毎時3万6000振動のハイビートムーブメント

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ディオール初のメンズウォッチコレクションとして2004年に登場した『シフル ルージュ』は、当時、本格的なウォッチメイキングを標榜するファッションやジュエリー系ブランドが台頭するなか、その先駆のひとつとして人気を集めた。王道のラウンドケースながら、左右非対称のシャープで建築的なフォルムを纏う。クロノグラフは角形のスタート/ストップのボタンと丸型の赤いリセットボタンを備え、その対向のベゼルにはノッチを刻み、グリップにも寄与する。こうしたアシンメトリーに漂う機能美は、まさにクチュールの感性と美学による。さらに毎時3万6000振動のハイビートムーブメントを搭載したことでも時計愛好家が注目したのだった。

時計190万円(ディオール タイムピーシズ)、ブルゾン89万円(ディオール/クリスチャン ディオール Tel.0120-02-1947) 撮影車両=アルファ ロメオ・ジュリア クアドリフォリオ(Alfa Contact Tel.0120-779-159)


DIOR/シフル ルージュ ブラックDLCのケースは、カナージュのパターンやアクセントカラーのレッドもより映える。ムーブメントは、同じグループであるゼニスのエルプリメロをベースに専用チューンを施したCD.001を搭載。インターチェンジャブル機構を新たに採用し、工具を使うことなく、ラバーストラップを簡単に着脱交換できる。自動巻き、ステンレススティール、ケース直径41mm、100m防水。190万円(ディオール タイムピーシズ/クリスチャン ディオール Tel.0120-02-1947)
 

誕生から20年が経過し、その基本を崩すことなく、魅力をブラッシュアップした。ケースサイドは面取りとポリッシュで仕上げたバンパースタイルでよりスマートに。デイト表示はシグネチャーであるレッドに、創設者クリスチャン・ディオールが大切にした8の数字のみ同色に染める。さらに文字盤とストラップにはアイコンであるカナージュを刻み、個性を主張する。ハイビートムーブメントも健在だ。

『シフル ルージュ』は、フランス語で“数字”と“赤”を意味する。ムッシュ ディオールが“生命の色”と表現したレッドは、時代を超越し、鮮やかに時を刻み続けるのである。

文=柴田 充 写真=若林武志 スタイリング=土田拓郎 グルーミング=勝間亮平 モデル=NILS

マットなケースに対し、面取り部をポリッシュで仕上げ、ブラックでも異なる表情を出す。リュウズはエンジンターンのモチーフに赤いプッシュのコントラストが効く。


シースルーバックはレッドからクリアになり、精緻な動きが一目瞭然に。ムーブメントは約48時間のパワーリザーブを備え、ローターにはカナージュとロゴを刻む。

(ENGINE2024年4月号)

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