モータージャーナリストの西川淳さんが5台の注目輸入車に試乗!
全ての画像を見る
モータージャーナリストの西川 淳さんがエンジン大試乗会で試乗した5台のガイ車がこれ! アルピーヌA110Rチュリニ、ベントレー・コンチネンタルGT S、DS4エスプリ・ド・ヴォヤージュ、ポルシェ911GT3 RS、ロールス・ロイス・ゴーストに乗った本音とは?
いろんな発見があったクルマの個性や運転の面白さを教えてくれたのがガイシャでした(ゴルフII)。それから40年近く経った今でも新型のガイシャに乗ることが決まるたび、それがどんなブランドであっても、なんだかワクワクするものです。この日のEPC会員の皆さんもきっと、初めてのブランドやモデルに乗って同じようにワクワクされたことでしょう。「乗り心地って上には上があるものなんですね」とか、「これって普段の街乗りに最高じゃないですか」とか。いろんな発見があったと思いますし、私自身も日頃からそのモデルに抱いている印象や感想が会員の皆さんの感じたこととさほど違っていないことに大いに勇気づけられもしました。クルマ好きどうしが同じクルマを体験し、その印象をその場で共有するということ、それ自体がとても楽しい経験であることをこのイベントはいつも教えてくれるのです。それにしても最近の英国車は、ええよなぁ~。アルピーヌA110Rチュリニ「良い意味で“いびつ”」本誌執筆陣お墨付きスポーツカーといえば最近じゃこのA110がその筆頭だろう。私は多少へそ曲がりな性格で、ほとんどパーフェクトというべきこの仏産2シーター・ミドシップに対してほとんどパーフェクトであることが面白くない要因だと思っていた。ところがRチュリニはどうだ。ヤンチャな要素(室内外の見栄えや聞こえてくるノイズ、締め上げられたアシなど)もそこかしこにあって、パワートレインに変更がないにもかかわらず、乗っていてスタンダード仕様よりはっきり速く感じる(実際に速い)。“首ったけ”になるには絶好なマシンだ。もちろん性能のパーフェクトさにいささかの欠如もないわけだから、ドライビング・ファンを味わわせるためのサービス精神が旺盛になったぶん、良い意味で“いびつ”なスポーツカーになったというべきなのだろう。Rのようなカーボン・ホイールを履いていないから精神的な安心感もあって、気兼ねなく走り、攻め込んでいける。いやはや、A110恐るべし。とはいえ乗るならGTを選ぶだろうな~と思いつつ、中古車サイトを見れば、あったぞピンクメタ!ベントレー・コンチネンタルGT S「長く付き合える」隣に座るEPC会員が唸った。「極上の乗り心地って皆さん(評論家)こういうことをおっしゃっているんですね」。はい、そういうことなんです、知らなきゃよかったよね。でも、貴方はもう知ってしまった!幸か不幸か、否、幸せに決まっている。クルマ好きなんだから。最高の乗り心地ってものを知っておいた方がいい。というわけでコンチネンタルGTの素晴らしさは、もちろんスタイルやインテリア質感も良いけれど、特にこの世代においてはその上質なドライブ・フィールにこそあった。究極のフラット・ライドを体感できることもその1つ。さらに実は助手席の読者も「けっこうキビキビと動きますよね」と気づいてくれたとおり、走りにはかなりのスポーティさも備わった。お望みであればスポーツカーのように走らせることもできるハンドリングの持ち主。それが現行モデルについて最も語るべき美点だ。W12よりもV8に顕著。フロント・アクスルにかかる重量差、というよりもむしろ、エンジン搭載位置のバランスだろうか。トランスミッションの熟成も進んで今まさに熟れ頃。長く付き合える1台。
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
いますぐ登録
会員の方はこちら