2024.04.07

CARS

これがルノー・メガーヌR.S.ウルティムに乗ったモータージャーナリストの本音だ!!「最後のルノー・スポールはやっぱり手元に1台置きたくなる」by 森口将之

全世界で1976台の限定となるメガーヌR.S.ウルティム

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今年もやりました「エンジン・ガイシャ大試乗会」。2024年、大磯大駐車場に集めた注目の輸入車36台にモータージャーナリスト36人が試乗! ルノー・スポールとしても最後、内燃エンジン車としても最後の1台。全世界で1976台の限定となるメガーヌR.S.ウルティムに乗った高平高輝さん、森口将之さんのホンネやいかに?

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「正真正銘これが有終の美」高平高輝

みんな大好きルノー・スポール(R.S.)がアルピーヌに統合される形で幕を閉じることはすでにご存知の通り。最後の正統派ホットハッチとも言うべきメガーヌR.S.もスタンダード・モデルは既に終了。有終の美を飾るのが正真正銘、最終特別モデルのメガーヌR.S.たる、その名も“ウルティム”である。



ベース・モデルはR.S.トロフィーで、ほぼ一年前に国内導入が発表された。R.S.の設立年にちなんで世界で1976台の限定モデルである。

内外装の特別仕立てを除けば中身はトロフィーとほぼ同じ。サスペンションは硬派な方のシャシー・カップで、エンジンはこれまで通りの1.8リッター4気筒ターボ、後輪操舵の4コントロールとHCC付きダンパーも同様。

ただし19インチ・ホイールはさらに軽量のフジライトとなり、タイヤはブリヂストン・ポテンザS007を装着。

ニュルブルクリンク北コースでFF最速タイムを何度も書き換えたロラン・ウルゴンのサイン入り記念プレートも付く。弾ける痛快さと実用性を両立したホットハッチの記念碑だ。




「オールマイティなスポーツマシン」森口将之

まず感じたのは乗り心地の良さ。やっぱりセカンダリー・ダンパー内蔵のハイドロリック・コンプレッション・コントロールが効いていると実感するし、ウルティムだけに装着される軽量アロイホイール“フジライト”も貢献しているのだろう。高速道路ではルノーらしいフラット・ライドもしっかり感じ取れる。

それでいてコーナーでは、4コントロールのおかげで低速での回頭性と高速での安定性を両立し、立ち上がりはダブルアクシス・ストラットがトルクステアを抑えてくれる。しかも人工的ではなく、ドライバーの手足の動きに応え、速さを紡ぎ出していくという、今のクルマとしては稀有になりつつある感触。だからもっと走ろうという気持ちにさせてくれる。

エンジンはターボの盛り上がりや迫力のサウンドなど、こちらも懐かしいガソリン車の息吹。それでいてアダプティブ・クルーズコントロールのおかげでイージー・ドライブも手に入る。リアシートにも大人が座れるし、真にオールマイティなスポーツマシン。最後のルノー・スポールだし、手元に1台置きたくなる。

中央コンソールのシフト・ノブ前方にはルノー・スポールの開発ドライバー、ロラン・ウルゴン氏のサイン入りシリアル・ナンバー・プレートが。レカロ製バケット・シートのロゴをはじめ、ステアリングやインテリア各部には赤のアクセント・ラインも。スプリングのレートやスタビライザー、ショックアブソーバーのセッティングはよりスポーティな“シャシー・カップ”


写真=神村 聖(メメイン)/郡 大二郎(サブ)

(ENGINE2024年4月号)

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