2024.04.28

CARS

これがプジョー408GTハイブリッドに乗ったモータージャーナリストの松田秀士の本音!「プロジェクション・マッピングのような3Dで浮き上がらせるメーターが不思議感を誘う」

プジョー408GTハイブリッド

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車体と溶け込むような「フレームレスグリル」など、大胆なスタイリングが特徴的なプジョーのクロスオーバー・クーペ、408GTに乗った松田秀士さん、島崎七生人さんのホンネやいかに?今年もやりました「エンジン・ガイシャ大試乗会」。2024年、大磯大駐車場に集めた注目の輸入車36台にモータージャーナリスト36人が試乗!

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「不思議で気取っている」松田秀士

ファストバック・スタイルの精悍なフォルムに、彫の深い厳つい前後のコンビネーション・ランプ。新しい408は少し攻撃的なデザインだ。なんとなく交感神経を刺激して元気にしてくれそう。

小径のステアリング・ホイールとダッシュボード上部のメーター・ナセルが特徴となるプジョーの「iコクピット」。標準のハイブリッド・モードでは積極的にモーターを使う。モーターだけの走行可能距離は66km。乗り心地はやや硬め。前席には電動調整機構とヒーターを備える。テップレザーとアルカンターラのコンビネーション表皮で上質感を演出している。

コックピットもやっぱり彫の深い造形。メーターは3Dで浮き上がらせる、プロジェクション・マッピングのような見せ方が不思議感を誘う。

そして小径のステアリング・ホイールの上からそのメーターを眺める独特なドライビング・ポジション。これがまたなんとも言えないフランス的なお洒落さ。そう、キャビン内は不思議で気取っている。そこがまた408が私を元気にしてくれるポイントだ。


プラグイン・ハイブリッドで約65kmもEV走行ができる。モーター駆動のみで走るときの超室内静粛性は、国産PHEVにはない「静」を感じさせる乗り味。

19インチ・タイヤなのにロード・ノイズも耳障り感がなく、乗り心地はストロークを大切にしながら腰のしっかりしたフィール。

1.6リッター直4ターボの最高出力/最大トルクは180ps/250Nm、モーターは110ps/320Nm。この総合加速も私を元気にしてくれる。




「キレ味がいいハンドリング」島崎七生人

プジョーというと、ここ最近、街中でよく見かけるのは4桁のSUV群(日本市場では2008、3008、5008の3モデル)。世の趨勢はプジョーでも……といったところだ。

その一方でもともとの本流だった3桁のモデル群のうち、昨年、車名の数字は踏襲したまま時流に合わせたセダン+クーペ+SUVのクロスオーバールックに一新されたのがこの新型408だ。

往年の端正な姿のセダン(406、605など)の愛好家だった方々には気持ちを切り替えていただく必要があるも、クルマそのものの仕上がりは、今のプジョーの理念がキッチリと体現された印象。

小径のステアリング越しにメーター(凝った3D表示だ)を見やるi-Cockpitを始め、ロール少なめにスパッと切れるハンドリング、高剛性ボディなど、いずれもスポーティな味わいだ。

パワートレインは1598ccの直列4気筒DOHCターボと電気モーター(81kW/320Nm)とで構成されるPHEVで、これもクルマに見合ったキレ味のいいパワーフィールを発揮している。後席の着座姿勢はゆったり、荷室はガソリン車より床が高いが十二分に広い。

◆大磯大駐車場に集めた注目の輸入車36台にモータージャーナリスト36人が乗った「エンジン・ガイシャ大試乗会 2024」の記事一覧はこちら!

車体と溶け込むような「フレームレスグリル」など、大胆なスタイリングが特徴的なプジョーのクロスオーバー・クーペ、408GT。ハイブリッド・モデルは1.6リッター直4ターボにモーターが組み合わされ、システム全体で最高出力225ps、最大トルク360Nmを発生する。全長×全幅×全高=4700×1850×1500mm。ホイールベース=2790mm。車両重量=1740kg。車両価格=629万円~。


写真=小林俊樹(メイン)/神村 聖(サブとリア)

(ENGINE2024年4月号)

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