2024.04.12

CARS

総額3623万円のポルシェ911ダカールに緊張しながら試乗! これでオフロードをぶっ飛ばせるオーナーが羨ましい!!

ポルシェ911ダカール。車両価格は3099万円。

全ての画像を見る
走りが楽しいラリー・モード

advertisement


翌日、撮影もかねて房総半島に出かけて高速道路から山道、そして少しだけオフロードも走ってみた。走行モードは、ウェット、ノーマル、スポーツ、ラリー、オフロードの5つで、オフロードにすると自動的に前後の車高が30mm上がるようになっている。そのまま時速170kmまで走れるというが、もちろん試してはいない。5つの走行モードのうち、走っていて一番楽しかったのはラリーで、ダンパーはストロークを生かした柔らかめの設定になる一方で、トラクションはより多めに後輪へと配分されるようになり、積極的に前へ前へとクルマを押し出してくれる。きっと、これでダート・コースを思いっきり走ったら、それこそラリー・カーを操っているような最高の楽しみを得られるのだろう。



高速道路ではスポーツが良かった。ダンパーがはっきりとわかるくらいに硬くなり、たとえオールシーズン・タイヤを履いていても、素晴しい高速安定性を得られる。それに対してノーマルはかなり大人しい設定で、ギアもどんどん上げるし、アイドリング・ストップも積極的にする。ひょっとすると街中でもラリー・モードの方が走りは楽しいかも知れない。

もちろんカーボン製のフロント・リッドやリア・ウイングを装着するなど軽量化を図って車重を抑えたり、様々なところに手を入れてあればこそのダカールの走りなのかもしれないが、もしこれをすべて素のカレラのままでつくったら、どんな911になるのだろうか、と思ってしまう。どうせニッチを狙うなら、廉価版の911ラリーを出したら面白いのでは? どうですか、ポルシェさん。

文=村上 政(ENGINE編集部) 写真=柏田芳敬

■ポルシェ911ダカール
駆動方式 リア縦置きエンジン4WD
全長×全幅×全高 4530×1864×1338mm
ホイールベース 2450mm
車両重量(車検証) 1620kg(前軸610kg:後軸1010kg)
エンジン形式 直噴水平対向6気筒DOHCターボ
排気量 2981cc
ボア×ストローク 91.0×76.4mm
最高出力 480ps/6500rpm
最大トルク 570Nm/2300-5000rpm
トランスミッション デュアルクラッチ式8段自動MT(PDK)
サスペンション(前) マクファーソン式ストラット/コイル
サスペンション(後) マルチリンク/コイル
ブレーキ(前後) 通気冷却式ディスク
タイヤ(前/後) 245/45ZR19/295/40ZR20
車両本体価格(税込み) 3099万円

(ENGINE2024年5月号)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

タグ:

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement