2024.04.05

CARS

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見た目も中身も大きく生まれ変わった「MINI ジョン・クーパー・ワークス・カントリーマン」にモータージャーナリストの島下泰久が試乗!

The New MINI John Cooper Works Countryman ALL4

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日本でこれまで親しまれてきたクロスオーバーの名称から、晴れて世界共通の車名である、カントリーマンとなったMINIの"SUV"が上陸。キャッチ・コピーはなんと「MINI史上最大のSUV」という新しいカントリーマンのトップ・パフォーマンス・モデル、ジョン・クーパー・ワークスに島下泰久氏が試乗した。はたして見た目、中身、走りはどう変わったのか?

以前よりも更に逞しさ、凛々しさが増している

想像していたより早くやってきたMINIカントリーマンのステアリングを握れるチャンスに、その日は朝からホットな気分だった。しかも試乗車はジョン・クーパー・ワークス(以下“JCW”)である。昂らないわけがない。



都心の街並みの中、2月にリスボンで行なわれた国際試乗会以来の対面を果たした最新のMINI JCW カントリーマン。その姿は、改めて以前よりも更に逞しさ、凛々しさが増しているように感じられた。

理由のひとつが大幅なサイズアップであることは間違いない。全長は先代より130mm長い4445mmで、全幅は25mm広い1845mm。1645mmの全高も50mm増と、それぞれ拡大されている。



MINIはコンパクトサイズを貫くハッチバックのクーパーといったモデルを含むファミリーであり、その中でのカントリーマンの役割は、家族や仲間を乗せてレジャーに出掛ける、まさにSUV的な使い方のユーザーを十分に満足させること。よって小ささに必ずしもこだわらず、理想的なパッケージングが目指された結果が、このサイズだという。これには、きっとMINIクロスオーバーを名乗っていた先代、先々代のユーザーほど納得と感じているのではないだろうか。

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デザインのコンセプトは“ミニ”マリズム

そして、もうひとつの要因がデザインだ。ヘッドライトは先代より更に角張っているし、全体のフォルムも直線的でアップライトな雰囲気。丸い目玉に丸まった柔らかい面というこれまでのMINI像とは、大きく違っている。全体に要素が削ぎ落とされてシンプルな印象も強い。



それでも新しいMINIカントリーマンが、結局のところMINI以外の何物でもない存在感を示しているのは確かだ。実はコンセプトは“ミニ”マリズム。Classic Miniを想起させるフレームで囲んだグリル、ユニオンジャックを象ったテールランプといった特徴的なディテールがあれば、ちゃんとMINIに見えるというわけで、そのアイコンとしての強さを再認識させられたのである。

更にJCWの外観には、チェッカーのような模様が象られたハイグロスブラックの専用グリルや、縦型のリフレクターを内蔵するサイドグリル、専用デザインの20インチホイールに各部にあしらわれた新デザインの“John Cooper Works”ロゴが加わる。とりわけ試乗車はミッドナイトブラックⅡのボディに、チリ・レッドのルーフ&ミラー・キャップ、そしてレッド・スポーツ・ストライプという組み合わせだったから、印象はより鮮烈だったのだ。







同じように赤が各部にあしらわれたインテリアも、造作や調度はやはりシンプルになった。それだけに、ファブリックのような質感のリサイクル材があしらわれたダッシュボードの中央に置かれた、直径240mmの円形有機ELディスプレイの存在感が際立っている。

Classic Miniを知る人なら思わずニヤリとしてしまうレイアウトだが、中身は最新型。ナビ、オーディオ、空調など多くの操作系がここに集約されている。しかも、その表示や操作時の効果音の演出などがいちいち凝っていて、触れるだけで楽しくなってくるのだ。この実用性と遊びゴコロの両立ぶりは、これぞMINIと言えるのではないだろうか。

この内外装を眺めていると、否応無しに気分が盛り上がってきた。そろそろ、走り出すことにする。

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気になる取り回しの良さどうだったのか?

走り出して、まず好印象だったのが取り回しの良さだ。サイズアップで懸念した要素のひとつだが、実際には角度の立ったフロントウインドウ越しにノーズの先がよく見通せること、高めの着座位置による全方位の見晴らしの良さなどにより、持て余す感覚は皆無だ。それよりも、打てば響くレスポンスの良い走りのおかげで、クルマの群れの中をスイスイ駆け抜けていくことができるのが小気味良い。







特にJCWの心臓、直列4気筒2.0リッター・ターボユニットの、右足の動きに直結しているかのような鋭い反応には頬が緩んだ。最高出力317PS、最大トルク400Nmというアウトプットも強烈だが、低回転域からこれほどレスポンスに優れるとは驚くほかない。組み合わされる7速DCTも、そのメリットがしっかり活きている。

高速道路でも、この力の余裕は巡航の大きな助けになった。しかもJCWにはステアリングシフトパドル、更には左側のパドルを長引きすると起動して、一定時間フルブーストでの走りを可能にする“BOOST”モードも備わる。長距離の移動だって決して退屈することは無い。



快適な乗り味にも唸らされた。さすがJCWだけにアダプティブサスペンションの設定は適度に締め上げられたものだが、剛性感高いボディはその入力を難無く受け止めてくれる。しかも今回、ホイールベースやトレッドの拡大によってロールやピッチングといった挙動が抑えられて、クルマは常にフラットな姿勢を保ち続けてくれる。目線も身体もブレが少ないから、とても疲れにくい。

距離を走れるほどに、その差は顕著になってくるはずだ。更に言えば、この乗り味は助手席や後席に同乗する家族、友達、仲間にとっても嬉しいに違いない。

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楽しさはひとつだけではない!

ワインディングロードでは「GO-KART」モードを試した。新しいMINIカントリーマンは、“EXPERIENCE”と書かれたトグルスイッチの操作によって、走行モードを切り替えることができる。その中のひとつ「GO-KART」モードは、エンジンサウンドやエンジンレスポンス、サスペンションの減衰力などがすべて、持ち前の走りの性能を、余すことなく引き出して楽しむための設定となる。



やや盛り気味に低音が響くサウンドにはテンションが高まる。吹け上がりも迫力に満ちていて、トップエンドまでは一気呵成の勢いだ。

唸らされるのは、やはりそのアクセルレスポンスの鋭さ。加速と減速を繰り返すシチュエーションではその美点が特に活きて、イキイキと走らせることができる。この一体感は、まさに快感と言うほかない。

フットワークも痛快だ。ステアリングを切り込むと、ほとんどロール感無しにサッと向きを変える走りっぷりは、まさしくゴーカート。但し、それはシャープというよりは超・正確とでも言いたい感触で、目線が向いた方向に瞬時にノーズが切れ込む。サスペンションは硬めだが、4輪はちゃんと路面に接地し続ける。なので安心して、またアクセルを踏み込めるのである。







活気が漲るだけでなく、質の高さも感じさせる。そんな新しいJCWの走りは、きっとこれまで以上に多くの人を魅了するのではないだろうか。

新しい名称を得ただけでなく、サイズが大きくなり、デザイン言語も変化した新しいMINI ジョン・クーパー・ワークス・カントリーマン。1日目一杯走り回って実感したのは、まずは特にカントリーマンにとっては、ゆとりあるスペースはメリットでしかなく、それは乗り味にも良い効果をもたらしているということ。そして、そのデザインは使い勝手、そして見て触れて楽しい操作系とリンクして、MINIらしさの新たな解釈を形作ってみせたということである。

しかも、今回試したのはJCWということで、走りの実力、そして何より個性も圧倒的と言っていいものだった。つまり様々な変化はいずれもクルマの魅力を、そしてMINIならではの体験を、更に拡大させるものだったというわけだ。

文=島下泰久 写真=望月浩彦 撮影協力=富士屋ホテルレイクビューアネックス 箱根ホテル

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■The New MINI John Cooper Works Countryman ALL4

駆動方式 フロント横置きエンジン4輪駆動
全長×全幅×全高 4445×1845×1645mm
ホイールベース 2690mm
車両重量 1680kg
エンジン形式 水冷直列4気筒DOHCターボ
総排気量 1998cc
最高出力 317ps/5750rpm
最大トルク 400Nm/2000-4500rpm
トランスミッション 7段デュアルクラッチ式自動MT
サスペンション (前)マクファーソンストラット+コイル
        (後)マルチリンク+コイル
ブレーキ(前後) 通気冷却式ディスク
タイヤ(前後) 245/40R20
車両本体価格 667万円〜

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(ENGINEWEBオリジナル)

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