野上亜紀 のイチオシ「オーデマ ピゲ CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック」
全ての画像を見る
2024年、手に入れたい時計はどれか? 時計好きを自認するエンジン時計委員が今年まず注目し、手に入れたいと思っている魅力のある新作時計たちを紹介する。時計ジャーナリストの野上亜紀のイチオシはこれ!
野上亜紀 のイチオシ「オーデマ ピゲ CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック」
2019年に新コレクションとして登場以来5年を経た「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」の新作は、ピンクゴールドを用いた2サイズの自動巻き3針およびクロノグラフの計7モデル。同コレクション専用のダイアルとして開発され、昨年ステンレススティールモデルに導入された“シグネチャー”という波模様のような同心円モチーフを刻むエンボスダイアルも印象的だ。自動巻き。ケース直径38mm、3気圧防水。467万5000円。
今という時代を捉える巧みなセンスに感服昨今レディスウォッチの大径化が顕著になり、女性でも従来より大きめなサイズを豊富なバリエーションから選ぶことができるようになった。男性モデルも小径化の傾向が見られる今、“ジェンダーレス”と呼びたいモデルが続々と増えてきた、と以前も書いたような気がするが、この直径38mmの「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ」はまさにそんな時流を象徴するモデルである。この時計を手に取ったときに零れた言葉は、「きれいだなあ」。そのままの感想で申し訳ないが、奥行き感のあるフォルムや発色豊かな文字盤など、ギリギリまで詰め抜いたディテールが見事に融合しているさまは、見ているだけで心地よい。ロイヤル オークでおなじみの「ナイトブルー、クラウド50」の鮮やかな文字盤が心に響く。ライトブルーもおすすめだ。作り手の意気込みはもちろん、今という時代を捉えるその巧みなセンスを改めて感じさせてくれた時計である。(野上亜紀)(ENGINE2024年6月号)
無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。
無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。
いますぐ登録
会員の方はこちら