2024.05.22

CARS

ルパン三世『カリオストロの城』がきっかけという真っ赤なフィアット500Xのオーナーの「好きなところですか? うーん、全部!」という答えが最高!

フィアット500Xとオーナーの大内さん。

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マイカーが欲しい!

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大内さんが運転免許を取ったのは大学2年生の夏。学生の間は、実家のクルマや旅先でレンタカーの運転を楽しんでいたという。自分のクルマが欲しいと現実的に考え始めたのは昨年の春。仕事も2年目に入り、余裕が生まれた頃だった。

大内さんの500Xは「ポップスター・プラス」でアダプティブ・クルーズ・コントロールを搭載。長距離の運転でも苦にならないという。

「電車は時間に正確だから予定を立てやすいけど、クルマって自由ですよね。どこに寄り道しても良いし、ふと思い立ってもすぐに出かけられる。私の周りにはクルマを持っている人も多いから、買うことに対するハードルも低かったです。そして何より、自分が好きなクルマに乗れるのは、実は今のうちだけかも、と思ったのが大きいかな。将来、結婚したり家族が増えたりしたら、例えば荷物がたくさん積めるとか、他の条件で選ぶことになるかもしれない。親には維持費を心配されたけど、それよりも自分のクルマで移動したい、という気持ちが強くて」

と、その理由をにこやかに話してくれた。欲しいクルマは、心の中ではもう決まっていたという。

「スポーツカーもかっこいいなと思うけれど、自分で買うなら丸っこいデザインのクルマが好きなんです。フォルクスワーゲン・ビートルとか、ミニとか。でも、あまりメジャーではない方が良い。ミニは街中でたくさん見かけるから、あまり人と被らないクルマが欲しい。ルパン三世『カリオストロの城』に登場する昔のフィアット500を見てから、フィアットはずっと気になっていました」



フィアットといえば500のイメージが強い。大内さんはなぜ、一回り大きな500Xを選んだのか。


「一番の理由は、友達を乗せてドライブに出かけたいから。後席がしっかりあって、調べてみると500よりもエンジン・パワーもある。ちゃんと実用的なのに、お顔は500とほとんど同じ。そのギャップが気に入りました。あとは、イタリアのクルマは壊れやすいイメージがあったから、早いうちに乗っておこう、と勢いで(笑)。色はたくさん種類があるけど、赤が一番かわいいなと思います。あまり赤色の500Xを見かけないのも嬉しい!」

納車されてから、これまで約6000kmを走ったという。

「会社は自転車でも行けるのに、かわいいからつい、500Xに乗ることも多くて(笑)。一般道だとスピードがなかなか乗らないけれど、高速の運転は結構楽しいです。この間は富士サファリパークに、ライオンの赤ちゃんに会いに行きました!」

大内さんは500Xに心底惚れ込んでいるようだ。なかでも一番のお気に入りポイントは何かと聞くと、少し困った顔をした。

「好きなところは…… うーん、全部! 細かいところだと、ウインカーの音までかわいくて好き。調べてみると、ドア・ハンドルが取れるとか、びっくりするような噂もあるけれど、何と言ってもかわいいから、そんなの全部許せちゃいます(笑)」

幸い、今までのトラブルといえばバッテリーが上がってしまったことくらいだとか。大内さんが溺愛する500Xは、これからも大内さんを楽しませ続けてくれるだろう。

文=村山雄哉(本誌) 写真=茂呂幸正

◆大人気企画「若者だってクルマ好き!」の連載一覧はこちら!


(ENGINE2024年6月号)

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