2024.06.08

CARS

これで520万円は安すぎる! 話題のランドクルーザー250で道なき道を試乗 思わず欲しくなった!!

トヨタ・ランドクルーザー250VXガソリン(ZX)にオフロード・コースで試乗

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クルマが勝手に登っていく

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250のメカニズムは兄貴分の300に準じている。300で新開発されたフレーム構造プラットフォーム(GA-F)を改良して採用、センターディファレンシャルにトルセン式LSD(電磁式ロック機構付き)を備えたフルタイム4WDシステムも300同様。また先代の150系プラドに対して一気に大型化されたボディの寸法は、実は300と比べると全長が70mmほど短いことを除けばあまり変わらない。ホイールベースは黄金律として維持されてきた2850mmで300と同一である。では何が違うかといえば、同じディーゼルのZXグレード(300は3.3リッターV6ディーゼル・ターボ)で比べると200kg近く軽い車重と電動パワーステアリング、そしてホイールアーティキュレーション(300の方がホイールストロークが長い)ということになる。



オフロードコースではすべてローレンジ+センターデフロックの状態で走ることを指示されたが、これだとサンドや岩場など路面状態に応じて選択できる走行モード切り替え装置のMTS(マルチテレインセレクト)に触ることも、リアデフのロックスイッチを押す必要もなく、ただステアリングを握って正しいルートを維持していれば、クルマが勝手に危なげなく登って行ってくれる。204ps/500Nmを生み出すディーゼル・ターボは特に微速での扱いやすさが印象的で、また電動パワステは普通ならキックバックを覚悟するような岩を乗り越えた際も何事も起きずにむしろ戸惑ったほど。これで520万円(GX)からという価格は、今時ちょっと安すぎるのではないか。一般道での快適性など見定めなければならない点はあるが、正直ローレンジで森の中を走っただけで欲しくなってしまったのである。

■トヨタ・ランドクルーザー250VXガソリン(ZX)
駆動方式 フロント縦置きエンジン4輪駆動
全長×全幅×全高 4925×1980×1925(1935)mm
ホイールベース 2850mm
トレッド 前/後 1665/1665mm
車両重量 2240(2410)kg
エンジン形式 直列4気筒DOHC16Vガソリン(ディーゼル・ターボ)
総排気量 2693(2754)cc
ボア×ストローク 95.0×95.0(92.0×103.6)mm
最高出力 163ps/5200rpm(204ps/3000-3400rpm)
最大トルク 246Nm/3900rpm(500Nm/1600-2800rpm)
変速機 6段AT(8段AT)×副変速機2段
サスペンション形式 前/後 ダブルウィッシュボーン/トレーリングアーム車軸式
ブレーキ 前後 通気冷却式スチール・ディスク
タイヤ 前後 265/65R18(265/60R20)
車両価格(税込) 545(735)万円

文=高平高輝 写真=トヨタ、編集部

(ENGINE2024年7月号)

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