2023.04.19

CARS

「こんなにデカいクルマが2リッターの税金で乗れるのだからお得!」 これが「ランドローバー・ディフェンダー90」に試乗したジャーナリストの生の声だ!

ランドローバー・ディフェンダー90 75thリミテッド・エディション

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2023年の注目の輸入車38台を一同に集めたエンジン大試乗会に参加したモータージャーナリスト40人が注目するクルマ! アルミモノコックに4輪独立式サスペンション! これはスポーツカーか? ランドローバー・ディフェンダー90に乗った今尾直樹さん、山本シンヤさんの2人は、思わず叫んだ!

幸せだなぁ

午後の一発目は、クラシックなボディ色をまとって超カッコいいランドローバー・ディフェンダー90。こんなにデカいクルマが2リッターの税金で乗れるのだからお得ではないですか。走り始めると、本格クロスカントリー4×4を思いださせるワイルドな乗り心地にギョッとした。西湘バイパスの目地段差ではバシンバシンという衝撃が直にくる。ところが、飛ばすほどに、乗り心地はスムーズになって、梯子フレームにリジッドだった先代の記憶をはるか遠くの昔に吹き飛ばした。直4ターボは回すと、英国車らしいまろやかな排気音を奏でる。午後の太陽が湘南の海に反射してキラキラしている。車内はポカポカで、ボカあ、幸せだなぁ。という気分になってくる。湘南とかに住んで、こんなのに乗っていたらステキだろうなぁ。これはいくらなんだろう? と調べてビックリ。ランドローバー75周年記念ということで、定価1100万円超の高級車だった。羨ましすぎる。90の素のモデルなら597万円。もちろんそれで、ボカあ、幸せだなぁ。(今尾直樹)

全長×全幅×全高=4510×1995×1970mm。ホイールベース=2585mm。車重=2100kg。車両価格=1101万3000円。

キングofオフローダー

トヨタ・ランドクルーザー、メルセデス・ベンツGクラスと並ぶ「キングofオフローダー」だが、上記の2台と決定的に違うのは、先代のDNA を継承しながら見た目も中身も全てを刷新した事。今回試乗したのはショート・ボディの「90」がベースのランドローバー75周年を記念した特別仕様車「75thリミテッド・エディション」で、エクステリア/インテリアは専用のコーディネイトを採用。新しいのにどこか懐かしいエクステリアだが、ショート・ボディだとチョロQのような可愛らしさも。短い全長はラゲッジ性能など実用面では制約はあるが、取り回しの良さは日本では嬉しい。エンジンは300ps/400Nmの2リッター直4 ターボで、ハイスペックだが極低速域からトルクが立ち上がる粘り特性。ハンドリングはアルミモノコック、4輪独立式サスペンションと最新スペックながらもフレーム式を思わせる穏やかさを持つ一方、ショート・ホイールベースを活かし想像以上に軽快な動きを見せる。乗り心地は路面により上下動が収まりにくい所もあるが快適性は高い。見た目で選んでも走りで選んでも満足度は高い。(山本シンヤ)

写真=茂呂幸正/神村聖/小林俊樹/郡大二郎

(ENGINE2023年4月号)

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