2024.06.20

CARS

百聞は一「乗」に如かず! EVの常識を覆すヒョンデ・アイオニック 5 Nを「エンジン・プレミアム・クラブ」の会員が体験 電動スポーツカー元年の到来だ!

ドリフト用に改造されたスペシャルなアイオニック5Nにも同乗走行!

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ヒョンデのEV「IONIQ(アイオニック)5」から派生したスポーツ・モデルの「N」。プレス向け試乗会に続き、いち早く試乗の機会を得たのは抽選で選ばれた11人のエンジン・プレミアム・クラブの会員だ。その生の声をお届けしよう。

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幸運な11名

袖ケ浦のサーキットでのプレス向け試乗会からわずか数日。最高のドライビング日和に恵まれた4月下旬の某日、富士スピードウェイのレーシング・コースとジムカーナ場を舞台に、ヒョンデ・アイオニック5Nの特別な試乗会がエンジン・プレミアム・クラブ会員向けに開かれた。参加したのは、抽選で選ばれた幸運な11名の会員の皆さんだ。

レーシング・コースの試乗は助手席にインストラクターが同乗の上、先導車両に追従する形式。

試乗会のスケジュールは、ほとんどプレス向けの試乗会と変わらない。アイオニック5Nのプレゼンテーションが終わると参加者は2グループに分かれる。一方はレーシング・コースで3周×2セットの試乗とレーシング・ドライバーの運転による同乗走行を体験。もう一方ではジムカーナ場でローンチ・コントロールとドリフト・モードの運転を体験し、さらに特別な改造を施した「ドリフト・スペック」仕様車でプロ・ドライバーによるドリフトにも同乗できるという、贅沢極まりない内容なのだ。

プレス向け試乗会での模様はムラカミ編集長がリポートしているので、ここからは参加した会員の生の声をお届けしよう。コメントと合わせて、このクルマの楽しさを、ズバリ10点満点でつけてもらった。全体では11人中、7人が9点以上の高得点。なんと満点超えの15点まで飛び出した。それでは、本コースを試乗した感想からどうぞ。

同車は大径で幅広のタイヤを履き、車内にはロールケージが張り巡らされている。サイドブレーキは手引き式に改装され、後部座席を含む全席がフルバケット・シートに交換されている本格派だ。

最高に楽しい!!

「まるでガソリン車ですね! 普段使いからサーキットまで万能ですね! ワクワクしました」(10点・山谷正貴さん)

「ガソリン車と全く違いがわからない動きと音だった。サスペンションの動作もなめらかで、ロードノイズもほぼ聞こえない!」(8点・斉藤貴志さん)

「想像以上に自由に運転できたので、より車の魅力を実感できた。アクセルを全開にできたから、レブリミット時の変速ショックの演出を実感できた」(10点・渋谷祐太さん)

「電気自動車でもこんなスポーツカーを作れるのか! と感心しました」(15点・HKさん)

通常のIONIQ 5 Nでは実際にドリフトを体験。

「低重心だとこんなサスペンションのしなやかさになるのかと感心しました。サウンドや加速のブーストなど選べるモードが多く、これほど人工的に遊びをいれた車は世界で唯一。スーパースポーツではない電動スポーツカーの元年をみた感じがした」(7点・DYさん)

「サウンドや変速の演出が運転を楽しくするのだと体感できた。ECOよりも楽しさをアピールしたEVなのが嬉しかった!」(10点・犬田行宜さん)

「トルキーで加速が刺激的だから、楽しくスポーツ走行ができる。カジュアルに走りを楽しむにはもってこいの車」(8点・武田浩一さん)

「よく曲がる! 滑ってからの自由が効く! 圧倒的加速力!!」(9点・青木敏男さん)

「先導車ありだったのでブーストが体験できなかったのは残念」(8点・SNさん)

「もっと走りたい!! 思った以上に速かった」(10点・中島一光さん)

「最高に楽しい!!」(9点・KTさん)

ドリフトも楽しめる

ジムカーナ場で体験したのは、ドリフト状態へ簡単に持ち込むことのできる「ドリフト・オプティマイザー」モードだ。前後モーターの駆動配分を0:100から100:0まで自在に調節することができるアイオニック5Nの特性を活かした、遊びゴコロ溢れる機能である。

「アクセル・コントロール(トルクの出方)に戸惑いましたがドリフトはできるクルマでした」(SNさん)

「よく曲がるけれど、ドリフトのコントロールは結構難しい」(青木敏男さん)



「初めてのドリフト体験だったので不安でしたが、思ったよりも簡単に滑るんだなとびっくりしました。同じモードで雨の日走ったらと想像すると……(笑)」(渋谷祐太さん)

「アクセルワークもクルマの挙動も、ガソリン車と変わらない感覚!」(斉藤貴志さん)

「もっとドリフト走行をしたかった。EVなのに、ドリフトをさせて楽しさをPRするのはとても良かった!」(犬田行宜さん)

「電動モーターならではの、4輪へのトルク配分の制御がすばらしいと思った。これは、エンジン車では無理ではないか?!」(DYさん)

「簡単にテールスライドに持ち込める。もう少し時間があればドリフト状態を維持できたかも。ガソリン車と遜色なく、楽しめました」(武田浩一さん)

気持ち良い汗をかいた後のランチを用意してくれたのは、西麻布のミシュラン三つ星「レフェルヴェソンス」などを展開する「サイタブリア」によるケータリング・キッチンだ。

本コースでも、ジムカーナ場でも、これまでの電気自動車に対する固定観念がひっくり返されたような大きな衝撃に、クルマから降りてきた皆さんの、ランチを食べ終わってもなお、ちょっと驚いたような様子と溢れ出る笑顔が本当に印象的だった。百聞は一「乗」に如かず。皆さんもぜひ一度、体験してほしい。

文=村山雄哉(ENGINE編集部) 写真=神村 聖

(ENGINE2024年7月号)

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