2024.06.23

CARS

ミニ5ドアハッチバックが2世代目に進化 3ドア同様、クーパーを車名に掲げる

ミニは、日本でもほかの地域と同じ名称に変更された新型「カントリーマン」をはじめ、「クーパー」を車名に掲げることにした3ドア・モデルの「クーパー」、さらに、「完全電動シティ・クロスオーバー」を名乗る電気自動車=バッテリーEV(BEV)専用モデルの「エースマン」など、矢継ぎ早にニューモデルを導入している。そして今回、さらなる新型車、「クーパー5ドア」を発表した。

従来のミニ5ドアの進化版

先に登場していた、ローバー世代から数えると5世代目となる新型ミニ・クーパー3ドアの内燃機関モデルがベースとなっている。しかし、5ドアにBEVはなく、内燃機関モデルのみを設定。



全長とホイールベースを伸ばす

ボディ・サイズは、全長×全幅×全高=4035×1745×1470mmと、エースマンの4080×1755×1515mmと比べると35mm短い全長を含め、若干小さい。クーパー3ドアとの比較では全長が180mm長く、ホイールベースも70mm伸ばしたことで、キャビンが広くなり、居住性の向上が図られている。

エクステリアは、3ドアと同じテイストで、新たにデザインされたクラシカルなヘッドライトと複雑な八角形のフロントグリルが目を惹く。先代モデルで採用されたグラデーションのカラーリングを持つ「マルチ・トーン・ルーフ」がオプション設定されたのも見どころだ。マルチ・トーン・ルーフは、フロントの「サンマリノ・ブルー」から始まり、センター部分の「インディゴ・サンセット・ブルー」を経て、リアの「ホワイト」へと徐々にカラーが変化していく。1台1台で微妙に表情が変化するため、同ルーフを選択するだけで、自分だけのミニを味わうことができる。



3ドア版とほぼ同意匠

インテリアもクーパー3ドアと同じデザインで、デジタル化された操作系が特徴だ。運転席前のメーターを廃止することで、前方の視界が向上。メーターを排した広々としたカーブを描くダッシュボードには、布地を連想させる新しい素材を採用した。リサイクル・ポリエステルを使用したこの新素材は、特別に開発された編み物を作るような製造プロセスにより、手入れが簡単な構造になっている。

インパネ中央には、最先端の有機ELテクノロジーが採用された大型の円形有機ELセンター・ディスプレイを配置。直径240mmの高品質ガラスが使用され、最適化された高感度タッチ機能を備える。スマートフォンを操作するような直感的な操作が可能で、メイン・メニューでは、各機能がウィジェットとして横並びに配置され、スワイプやタッチで操作できる。メーターパネルとしての機能はもちろん、AR機能付きナビゲーション・システム、メディア、電話、エアコン、各種設定などすべての操作が可能になっている。

車載カメラを使用する全方向(前後&左右)対応のドライブ・レコーダーの標準化もトピックス。AI技術の搭載により自然な対話で目的地設定やラジオ、電話などの操作が可能な「インテリジェント・パーソナル・アシスタント」にも対応している。



1.5と2.0リッターのガソリン・ターボ

パワーユニットは、1.5リッターと2.0リッターの2種類のガソリン・エンジンを用意。「クーパーC 5ドア」に搭載されるのは1.5リッター直列3気筒ガソリン・ターボで、最高出力156ps(115kW)/5000rpm、最大トルク230Nm/1500-4600rpmを発生。「クーパーS ドア」の2.0リッター直列4気筒ガソリン・ターボは最高出力204ps(150kW)/5000rpm、最大トルク300Nm/1450-4500rpmを発生する。なお、どちらもトランスミッションは、デュアルクラッチ式7段自動MTとなる。

価格は、クーパーC 5ドアが408万円、「クーパーS 5ドアが477万円となっている。



文=塚田勝弘

(ENGINE WEBオリジナル)

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