腕時計は身に着ける場所やライフスタイル、好みに合わせて、選択肢の幅がますます広がっています。そんな多様性の時代の時計界をリードする各ブランドの“いま”を体現するトップランナーたちを、エンジン時計委員会の8人に熱いコメントで推してもらいました! オリンピックイヤーの2024年にこそ手に入れたい1本を、『夏の時計大特集』で見つけてください。
“ニュアンスカラー彩色”のトップランナー パルミジャーニ・フルリエ
時代の気分を捉えたドレッシーなスポーツウォッチに抑制の利いた新色文字盤が登場。出自ゆえの優雅な雰囲気、スタイルを存分に堪能したい。エンジン時計委員 菅原 茂、野上亜紀の推し!
トンダ PF スポーツ クロノグラフ
「トンダ PF」の上品で洗練されたスタイリングを基本にしながら、スポーティなテイストを強調した新コレクションが昨年誕生。今年の新作クロノグラフは、ダイアルカラーにアークティックグレーとロンドングレーとミラノブルーを採用。自社製自動巻きムーブメントのキャリバーPF070は、10分の1秒の計測が可能な毎時3万6000回振動のハイビート、COSC認定クロノメーターの高精度でパワーリザーブ65時間という傑出したメカだ。ステンレススティール、ケース直径42mm、100m防水。各440万円。
『隠れイタリアン』 菅原 茂(時計ジャーナリスト)
パルミジャーニ・フルリエは、スイスの時計技術とイタリアの感性が経糸と横糸のように交錯しているように思える。創業者の時計師ミシェル・パルミジャーニがイタリア系スイス人で、現CEOのグイド・テレーニもイタリア生まれでスイスへの移住者。そんな背景があるせいか、フランスやドイツ系とは違うイタリア的な何かを勝手に発見したくなるのだ。そういえばコレクション名の「トンダ」もイタリア語の「円形」の意味だっけ。新しい「トンダ PF スポーツ」は、アウトドア好きのための時計で、週末やバカンスをエンジョイする人に向けたシリーズという。やっぱりイタリアなライフスタイルが見え隠れ。そう思うとなんだか楽しくなってきた。
『大人の余暇を楽しみたいカラーリング』 野上亜紀(時計&宝飾ジャーナリスト)ドレスウォッチとしての清々しい成功を収めている「トンダ PF」。もちろんスポーツモデルにおいてもそのエレガントな精神は変わらない。スポーツモデルといえば、タフで堅牢なイメージがどうしても強くなるが、このトンダ PFスポーツは時計のテーマにもあるように余暇を楽しむ、スポーツの優雅な一面を思い起こさせてくれるモデルである。今年新たに加わったのが、写真のアークティックグレーとロンドングレー文字盤。トンダ PFは、最近のファッショントレンドである“クワイエット・ラグジュアリー”という形容詞が実によく似合うコレクションだ。高級車をも思わせるこの絶妙な色合いに、大人の男にふさわしい静かな余裕を覗き見ることができるのである。問い合わせ=パルミジャーニ・フルリエ pfd.japan@parmigiani.com写真=近藤正一
(ENGINE2024年8月号)
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