2024.07.23

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隕石文字盤の元祖コルムが、40年ぶりに新作に採用 宇宙が創造した美しき結晶模様が織り成す40億年の時の記憶

腕時計は身に着ける場所やライフスタイル、好みに合わせて、選択肢の幅がますます広がっています。そんな多様性の時代の時計界をリードする各ブランドの“いま”を体現するトップランナーたちを、エンジン時計委員会の8人に熱いコメントで推してもらいました! オリンピックイヤーの2024年にこそ手に入れたい1本を、『夏の時計大特集』で見つけてください。

“メテオライト文字盤使い”のトップランナー コルム
文字盤にメテオライト(隕石)を世界で初めて採用したブランドのひとつがコルムだ。最新作では
約40年ぶりにメテオライトを採用!

エンジン時計委員 柴田 充、野上亜紀の推し!

アドミラル 42 オートマティック メテオライト
伝説的なヨットレースに由来するコルムの代表作「アドミラル」の最新作は、スウェーデンで産出された40億年以上も前の隕石による極めて希少なダイアルを引き立てるため、国際海洋信号旗をモ
チーフとしたアイコニックなダイアルのインデックスをリニューアル。赤・青・黄・白・黒を組み合わせたカラフルなデザインから、シルバーとブラックのバイカラーに統一したアプライド仕様のインデックスに改めている。自動巻き。ステンレススティール、ケース直径42mm、100m防水。176万円。

『文字盤を見るたび湧き上がる冒険心』 野上亜紀(時計&宝飾ジャーナリスト)
最近、メテオライト=隕石を使用した文字盤をよく目にする。メテオライトはいわば、地球上になかった存在で、薄くスライスしたメテオライトは同じ模様を持たず、それぞれがいわばユニークピース的な存在となるものだ。独特の天然パターンの模様はそれ一つで神秘的な魅力を持ち、ときにはラッカーの鮮やかな彩色により、文字盤がまるで宝石のような味わいをも見せる。このコルムの代表作である「アドミラル」もメテオライトを使用した新作であるが、特筆すべきはシンボルであるカラフルな国際海洋信号旗モチーフのインデックスが、バイカラーのアプライド仕様であること。メテオライトとの相性もぴったりだ。海への冒険心を掻き立てる時計が今度は、星空への夢を描く。

『唯一無二の結晶模様が魅力』 柴田 充(時計ライター)
街で若い世代の80sファッションを見かけると、リアルタイムでそれを体験した身としてはちょっと気恥ずかしい。アドミラルズカップもそんな時代を代表する時計のひとつだ。文字盤に国際海洋信号旗をあしらったマリンテイストのデザインは、若大将的なイメージとともにスポーティな高級感を醸し出した。新作はその文字盤にメテオライトを採用。地球外からの飛来物であり、地球の岩石とは異なる成分を含む唯一無二の結晶模様が魅力だ。そしてそこに刻まれた40億年以上の時にも思いを馳せる。大海原を航海した冒険心はさらに壮大な宇宙に広がっていく。人間だってそんな成長をしていく大切さを当時の自分にも教えてあげたい。

問い合わせ=ジーエムインターナショナル Tel.03-5828-9080

写真=岡村昌宏

(ENGINE2024年8月号)

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