2024.07.29

CARS

台風の目になるか!? 今秋登場予定のスズキ・フロンクスのプロトタイプに試乗! 立派なクルマに見えるデザインが上手い!!

今秋登場予定のスズキ・フロンクスのプロトタイプ

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今年の4月で販売が終了したエスクードの実質的な後継車として、今秋の登場するのがこのフロンクス。インドで生産されるBセグメントSUVである。インドでは2023年からマルチ・スズキの上級ブランドである「NEXA」(ネクサ)から発売されている。当初は日本への導入は予定になかったが、昨今の市場動向を受け、「コレ、行けるんじゃない?」ということで、導入されることになったそうだ。

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走りはスポーティで好印象


パッと見では大きく感じたが、全長×全幅×全高=3995×1765×1550mmというボディ・サイズはライバルの中でライズ&ロッキーに次いで小さい。大柄だと思ったのは、多用されたクロームのパーツ、抑揚の大きなボディ・パネルなど、スズキにしては(失礼)けっこう手の込んだデザインにより、「立派なクルマ」に感じる影響が大きいかもしれない。内装も2トーン・カラーを採り入れるなど、さすがは上級ブランド・モデルと感じさせるつくりになっている。





パワートレインはベルト駆動式のマイルド・ハイブリッドを備えた1.5リッター直4+6段AT。前輪駆動のほかに、日本のために4WDが追加されているのがトピックだ。1070kgというライバルよりも軽めの車重もあって、パワフルではないものの、その走りはとても軽やか。思いのほかモーターのアシストが効いていて、アシストが切れる4000rpm以上の高回転域を使うよりも、それ以下の回転数でモーターの助けを借りた方が、加速力では若干劣るものの、滑らかかつ静かで心地いい走りが味わえる。平滑な自転車用コースでの試乗だったので、乗り心地については言及できないが、スイフトなどと同じプラットフォームがもたらす走りはなかなかスポーティで好印象だった。

価格にもよるが、この出来映えなら、強敵が揃うBセグメントSUVの台風の目になるかもしれない。

文=新井一樹 写真=茂呂幸正

(ENGINE2024年9・10月号)

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