2024.08.06

WATCHES

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ルイ・ヴィトンの新型「エスカル」は旅心、冒険心を刺激する時計! トランクの金具をモチーフにしたリュウズの横顔も魅力

身に着ける場所やライフスタイル、好みに合わせて、選択肢の幅がますます広がる腕時計の世界。そんな時計、新時代をリードするトップランナーたちに着目しました。エンジン時計委員会メンバーの時計愛溢れるコメントからは、それぞれの魅力がたっぷり伝わってきて、手に入れたくなること間違いなし。『夏の時計大特集』をどうぞお楽しみください。

“旅時計”のトップランナー ルイ・ヴィトン

名門メゾンの、時計製造におけるプロフェッショナリズムと、旅行鞄作りのアイコニックな伝統が“美事”に融合した話題作。

エンジン時計委員 柴田 充、本間恵子、篠田哲生の推し!
エスカル オトマティック ローズゴールド
時計のテーマに旅を取り入れたルイ・ヴィトンの「エスカル」。アーティスティックなデザインのワールドタイムとは違い、今回の最新作は時刻表示のみの3針モデルで、クラシカルなダイアルやケースのディテールにルイ・ヴィトンのアイコニックなトランクの装飾を取り入れた特別なデザイン。マイクロローターによる薄型自動巻きムーブメントは、ジュネーブの検定機関によるクロノメーターの認定を受ける高精度。ローズゴールド、ケース直径39㎜、50m防水。414万7000円。

『気分を大いに高揚させる』 柴田 充
コロナを経て最も変わったことといえば、自身の旅のスタイルかもしれない。長時間の移動と煩わしさから海外にはあまり興味が持てなくなり、近頃は専ら国内の辺境を訪れる。駅や空港からは毎回レンタカーなので、思わぬガチャなクルマ旅も楽しめる。エスカルはそんな旅の道連れにしたい。シックななかにも華やぎのあるドレススタイルや、細部の意匠や凝った仕上げは気分を大いに高揚させる。そして、旅の醍醐味は日常から解放されたちょっと刺激的な時間であることも教えてくれる。これを着けていれば、いつどこにいようとも旅情緒が味わえそうだ。

『トランク・モチーフが粋』 本間恵子
このコレクションが発表されてからもう10年が経つのだなあ。1つのラインを大切にしながら改良を重ねていくという姿勢は、実に好ましい。新作は、このメゾンのトランクを持っている人にとっては嬉しいかぎりのデザイン。トランクを特徴づけるブラケットやリベット留めなどのモチーフが、ディテールの随所にあしらわれているのが何とも粋だ。ルイ・ヴィトンの時計は、モデルによって文字盤にPARISの文字が入ったり入らなかったりするが、新作にはしっかり入っている。ということは、パリ2024オリンピックイヤーの記念に買う、なんて選択もあっていいかも。

『ルーペで鑑賞したい時計』 篠田哲生
ここ数年で、ルイ・ヴィトンの時計の方向性が大きく変わりつつある。これまではラグジュアリー・メゾンらしく、大胆な創造性を時計という形に落とし込んできた。しかし昨年の「タンブール」のリニューアルに続いて、今年は「エスカル」をシンプルなドレスウォッチへと進化させた。この時計はとにかくディテールが楽しくて、トランクの金具などをモチーフとして巧みに取り入れるデザインセンスには驚くしかない。しかも搭載ムーブメントCal.LFT023も、とても美しい。クワイエット・ラグジュアリーな時計が欲しいなら、よい選択肢となるだろう。

問い合わせ=ルイ・ヴィトン クライアントサービス Tel.0120-00-1854

写真=宇田川 淳 スタイリング=土田拓郎

(ENGINE2024年9・10月号)

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