2024.08.25

CARS

子供の頃はフレンチ・ブルー・ミーティングが遊び場 プジョー206 S16を愛する24歳は、シトロエンC2、BXと乗り継いできた強者だった!

プジョー206 S16と24歳のオーナーの松岡さん。

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いちばんの心の拠り所

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「中古相場の上昇が激しいのを見て、もう今買うしかない! と思い、急いでお金を集めました。それで禁断(笑)の、一番安いBXを見に行ったんです。BX乗りの友人にも見てもらって、ある程度は覚悟した上で仕上げていくつもりで買ったのですが……。親父には“まじで勘弁してくれ”と呆れられましたよ」

予感は的中してしまったそうだ。

「初めて乗った日の夜に早速動かなくなって、それから転がり落ちるようにどんどん壊れました(笑)。それでも、憧れのクルマだったから意地でも乗りたい。たまに街で見かけるBXのように、かっこよく乗りたいと思ったんです。それに、当時は社会人3年目で仕事も大変で、BXがいちばんの心の拠り所でしたから」

松岡さんの初めての愛車、シトロエンC2と2台目のBXブレーク(松岡さん提供)。


しかし願いは叶わず、修理の見込みが立たない電装系のトラブルに見舞われてBXを手放す決断をした。

「いよいよBXがダメだというとき、C2を買った店にプジョー206が下取りで入ったと知ったんです。それが今の愛車です。色も好みだし、206に乗るなら絶対譲れないと思っていた初期型のサンルーフ無し。もうこれに乗るしかない!」

それが今年の3月末。予防整備などを終えて納車されたのは6月末だ。

「飾り気はないけどちょっとポップなデザインもあって、気張らなくて良い感じが好きです。走りの面ではハンドリングの良さが気に入っています。趣味車としても実用車としても、全部がちょうど良くて、今の僕にとって最高の乗り物なんです」



乗り心地が良く長距離走行でも全く疲れないところは、これまで経験してきたフランス車と同じだそうだ。

「206は本当に気軽に乗れるから、行きたいところにはどこでもこれで行きたいし、背伸びせずに長く付き合っていける相棒だと思います」

とはいえ、松岡さんのBXへの熱い想いは今もまったく薄れていない。

「BXは乗れた時間こそ短かったけれど、ハイドロ・シトロエンに乗るという本当に良い経験ができたし、僕の年齢で人生の愛車遍歴の一台にできたのは本当に幸せです。あと10年早かったら、もっと部品も豊富で仕上げることができたのですが……。それでも、ちょっと古いクルマとのカーライフの過ごし方や見るべきポイント、予防整備は大事だとか、大切なことをたくさん教えてくれました。それがあったからこそ、206を大事にしていける気がします」

BXの分まで、206とたくさんの思い出を作ってくださいね!

文=村山雄哉(ENGINE編集部) 写真=茂呂幸正



(ENGINE2024年9・10月号)

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