2024.10.28

WATCHES

エンジン時計委員、数藤健 のイチオシは? ヴァシュロン・コンスタンタンパトリモニームーンフェイズ&レトログラード・デイト 機能と情緒のバランスが傑出している!

エンジン時計委員、数藤健 のイチオシ、ヴァシュロン・コンスタンタン パトリモニー ムーンフェイズ&レトログラード・デイト

全ての画像を見る
エンジン時計委員が、いま、腕元を彩りたい洒脱な1本をセレクト! 最新の腕時計でもトレンドはカラーダイアル。いま最も注目を集めているのは、微妙な色彩のいわゆるニュアンス・カラーだ。今回は新たにアンティークシルバーダイアルが追加されたヴァシュロン・コンスタンタンのパトリモニーを紹介する。

advertisement


エンジン時計委員、数藤健 のイチオシはこれ!
ヴァシュロン・コンスタンタン パトリモニー ムーンフェイズ&レトログラード・デイト

1950年代のクラシカルなスタイルが味わい深い「パトリモニー」。ダイアルの上部を占めるレトログラード・デイト表示とムーンフェイズ表示を特徴とする同モデルの最新作は、ホワイトゴールドのケースに新たにアンティークシルバーダイアルとオリーブグリーンのアリゲーターレザーストラップを組み合わせ、まさにドレッシーな時計にニュアンス豊かなエレガンスを演出する。自動巻き。ケース直径42.5mm、3気圧防水。734万8000円。



機能と情緒が高度にバランス!

目には見えない悠久の時の流れをロマンティックに可視化する──。機械式腕時計にはそんなステキな役割があるわけだが、ムーンフェイズとレトログラード・デイトを備えるこのモデルは機能と情緒のバランスが傑出した1本だと思う。

“レトログラード=逆行”する針が時針や分針だと、急かされるような、どこかせわしない印象を受ける。でも日付表示なら還暦間近の男=私の生活リズムにもピッタリだ。

詩的なムーンフェイズは、動き続ける限り122年に1度しか調整を必要としないのだという。

落ち着いた色味のシルバーの文字盤と、ピンクゴールドのインデックス/時分針のコントラストは美しく、オーソドックスな表示だから時刻の視認性もいい。

「パトリモニー」らしい柔らかなカーブを描くホワイトゴールド製ケースと爽やかなオリーブグリーンのストラップとの組み合わせにより、単なる懐古調に陥らず全体的にモダンで若々しい印象のタイムピースに仕上がっている。

文=数藤健(エンジン時計委員)

(ENGINE2024年11月号)

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement

advertisement

PICK UP

advertisement