2024.11.06

CARS

次世代の三菱パジェロスポーツか!? 3列シートを持つミドルサイズSUVのDSTコンセプトをお披露目

SUVに強みを見せる三菱自動車は、2024年10月27日まで開催されていた第9回フィリピン国際モーターショーにおいて「DSTコンセプト」を世界初公開した。

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三菱の新たなSUV

DSTコンセプトは、三菱がアセアン市場に導入している「パジェロスポーツ」(フィリピンを含む一部の国と地域ではモンテロスポーツの名でリリース)と同じミドルサイズSUVのコンセプト・カーだ。3列シート配置の7人乗りで、ミドルサイズに3列シートを配置した三菱自動車の新たなSUVとして提案された。天候や路面を問わず、快適で高い走破性を備えているという。



グラヴィタス&ダイナミズム

重々しさ、真剣さを意味する「グラヴィタス」(GRAVITAS)と力強さなどを意味する「ダイナミズム」(DYNAMISM)を並べた「グラヴィタス&ダイナミズム」というデザイン・コンセプトを掲げている。圧倒的な存在感と重厚感を醸し出すしつつ、SUVらしい安定感のあるスタンスとサードシートまでしっかり座れる広々としたキャビンを融合した、伸びやかなシルエットでグラヴィタスを表現。

さらに、水平基調で豊かな厚みのあるフロント・ノーズによって、堂々とした雰囲気を漂わせている。また、すべてのピラーをブラックアウトし、キャビンを滑らかな面で包み込むことで広々とした車内空間を強調。リアは張りのある豊かな面構成により存在感を高めた。



SUVらしい走破性と機動性を表現

また、ダイナミズムはエネルギーと躍動感に満ち溢れ、SUVらしい走破性と機動性をもたらす高い最低地上高と大径タイヤによって表現された。タイヤを包み込む前後フェンダー・フレアは、鍛え抜かれたアスリートの筋肉のように張り出し、力強い走りを予感させる。前後の大型スキッド・プレートとサイド・プロテクターによって、プロテクト感と堅牢性が演出されている。

また、エクステリアの随所に、三菱らしいアイコニックなデザインが盛り込まれている。フロントでは、力強いパフォーマンスと人やクルマを守る安心感が表現されたという三菱馴染みのデザイン・コンセプトである「ダイナミックシールド」を採用。フロント・グリルは、ハニカム形状のインナー・グリルを透明なアウターグリルで覆う立体的なデザインとし、左右バンパーでプロテクトする造形と一体化させることで、先進性と高級感、力強さを印象づけている。

そのほか、フロントのデイタイムランニング・ランプとリアのテールランプをLEDでT字型に発光させることで、ワイド感を表現。Cピラーに水平なバーを彫り込むことで、力強さを想起させるサイド・ビューも見どころになっている。



広々とした上質なインテリア

インテリアは、すべての乗員が心地よく過ごせるように、広々とした上質な仕立てを持つ。インパネは、高級感あるソフトな素材で包み込まれ、上質さを演出。ドア・トリムまでつながるダイナミックな形状にすることで、空間の広がりを表現している。明るさと開放感をもたらすパノラマ・サンルーフの採用により、リラックスできる空間にもなっているという。

またインパネには、フル液晶式のドライバー・ディスプレイとセンター・ディスプレイを一体化させた大型パネルを採用することで、先進性を演出するとともに、路面状況など運転に必要な情報を3連メーターで表示し、安心で快適な運転環境を目指した。

特徴のひとつである悪路走破性は、前輪駆動でありながらも多彩な走行モードにより実現。荒れた路面でも安心して走行できる高い最低地上高をしっかりと確保するとともに、激しい降雨による冠水路でも安心して走行できる「ウェット」、舗装されたワインディングでのきびきびとした走りを実現する「ターマック」モードをはじめ、「ノーマル」、「グラベル」、「マッド」とアセアン地域のさまざまな路面状況に応じた5つのドライブ・モードが用意される。

アセアン地区への投入が想定されたDSTコンセプト。日本への導入は不明だが、先進的でスタイリッシュな内外装とミドルサイズSUVというクラスからも日本で発売されれば大きな反響が得られそうだ。

文=塚田勝弘

(ENGINE WEBオリジナル)

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