氷山をイメージしたクールな文字板！　ENGINE 時計委員が評する、ザ・シチズンの世界160本限定スペシャルモデルとは？

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ザ・シチズン／メカニカルモデル Caliber 0200「CITIZEN」ブランド時計 100周年限定モデル　154万円（税込）

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「CITIZEN」の名を冠した初の製品となる懐中時計が発表されたのは1世紀前の1924年のこと。

その100周年を記念する「ザ・シチズン」の新しいメカニカルモデルは、世界限定160本のスペシャル・モデルで『メカニカルモデル Caliber 0200「CITIZEN」ブランド時計 100周年限定モデル』という。

受け継いでいきたい美しいものへの想いを氷山になぞらえたシルバーカラーのダイアルをはじめ、ホワイトゴールド製のベゼル、独特の質感をもった姫路黒桟革（ひめじくろざんがわ）のレザーストラップ、クロノメーターを超える平均日差－3～＋5秒の高精度や60時間パワーリザーブと同時に審美性も兼ね備える自社開発ムーブメントCal.0200などが特徴だ。

今回、いよいよ発売となるスペシャルモデルの印象や注目ポイントについて、ENGINE時計委員の4人に訊いた。こだわりのディテールとともにご覧いただきたい。

何から何まで「渋い」　
菅原茂

すごくかっこいいモノトーン。クラシックとモダンが程よく調和するこういうルックスに惹かれる時計好きはけっこう多いはず。ブランド100周年という大きな節目ともなれば、盛りに盛った記念モデルを発表してもおかしくないが、この「ザ・シチズン」は、ダイアル、ムーブメント、ストラップに特別感を打ち出しながらも、全体的に抑制が効いていて、節度をわきまえた大人の時計という感じがする。

また、2針スモールセコンドの簡潔なダイアルは、昨今注目を浴びるクワイエット・ラグジュアリーのコードに符合するものがあり、シンプルな機能に絞った自社製の自動巻きムーブメントも秀逸だ。そう、これぞ日本人の美意識にある「渋い」。ドレッシーな気分にぴったりではないか。

▲ シルバーカラーのダイアルの「氷山」になぞらえた繊細な立体感は、電鋳の技術で表現。

もっと評価されるべき名機
高木教雄

2021年に発表されたCal.0200を実際に目にした際、これは名機であると直感した。何故なら、香箱に直結する二番車を中央に置き、ダイレクトに分針を動かしていたからだ。しかもセンターローター式の自動巻きで、である。手巻きの高級機には見られる設計だが、自動巻きとなると今では稀。針合わせ時の滑らかでありながら確かな手ごたえを感じる心地良い操作感は、センター二番車ならではである。

ほかにもシチズン初のフリースプラング、ラ・ジュー・ペレ仕込みの上質な仕上げなど見どころ、語りどころは数多い。さらに本作は、ホワイトゴールド・ベゼルと電気鋳造ダイアルによって上質な気品を手に入れた。世界に誇れる１本。

▲ シースルーバックから鑑賞できる自社開発による高精度ムーブメントのキャリバー0200は、限定モデルだけの特別仕様として22Kゴールド製のローターを用い、「ザ・シチズン」のイーグルマークをデザイン。

ザ・シチズンスペシャルサイトはコチラから！

お洒落な場でこそ着けたい　
細田雄人

日本が世界に誇るべきムーブメント、それがCal.0200だ。「適切な位置」にある大ぶりなスモールセコンドは見ていて気持ちがいいし、フリースプラングを採用しているから安心してどこにでも着けていける。こんな時計を連れ出せたら、どこに行っても気分が上がること間違いなしだ。

特に今作はノンデイトのため、日常を忘れられるような空間に着けていきたいところ。たとえば背伸びして予約したちょっといいレストランだったり、海外アーティストが演奏に来るジャズクラブだったり。シチズンはオタク好みの良い時計をこれまでいっぱい作ってきたけど、お洒落な場でこそ着けたいと思える時計も手がけるようになった。それが背伸びをしたいオタク側の人間としてはうれしいところ。

▲ 繊細なヘアライン仕上げを施したホワイトゴールド製のベゼルと、エッジのきいたスティールのケースがコントラストを成して絶妙な高級感を演出。

憧れのイーグルマーク　
数藤健

シチズンの腕時計に興味を持ったのは小学生の頃。父親が愛用していたスティールケースとブレスレットの組み合わせで、銀色の文字板にはParashockの文字と鷲のマークが輝いていた。「この時計は衝撃に強いんだよ」と得意気に説明されたけれど、少年は『イーグルマーク』に大人が持つカッコイイ道具！と憧れた。

「常に先を見据え、理想を追求する」「身に着ける人に永く寄り添う」意志の象徴がこのマーク。古来から人と緊密な関係を築いてきた鷲は、いま「The CITIZEN」に輝き、自社一貫生産による高品質やシンプルで普遍的な意匠、充実したサポート態勢の表徴にもなっている。凜として潔いデザインの限定モデルには特によく似合う。ともあれ100周年おめでとうございます！

▲ 手作業で作り上げた姫路黒桟革のストラップは、小さなダイヤモンドの粒を無数にちりばめたような美しい質感が特徴。

メカニカルモデル Caliber 0200
「CITIZEN」ブランド時計 100周年限定モデル
世界160本限定　154万円（税込）

【スペック】
●動力＝自動巻き＋手巻き（自社開発ムーブメント Cal.0200）
●精度＝平均日差－3～＋5秒
●防水性＝5気圧防水
●ケース素材＝ステンレススティール（ベゼル＝K18ホワイトゴールド）
●ケースサイズ＝直径40mm、厚み10.9mm
●ガラス＝サファイアガラス（クラリティ・コーティング）
●バンド＝姫路黒桟革（ひめじくろざんがわ）レザー
●備考＝11月30日発売。
●品番＝NC0210-11A（特定店限定モデル）

問い合わせ／シチズンお客様時計相談室 Tel.0120-78-4807
（受付時間 9:30～17:30 祝日を除く月～金）

The CITIZENについて、詳しくはコチラ！

写真=宇田川淳　構成・スタイリング=小林尚史

（ENGINE 2025年1月号記事に加筆・再構成）

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