2024.11.28

CARS

メルセデス唯一の4座オープン、CLEカブリオレにAMGモデルのCLE 53が追加された

メルセデス・ベンツが、「CLEカブリオレ」にAMG版である「CLE53 4マチック+カブリオレ」を追加した。

CクラスよびEクラス・クーペの統合モデル

メルセデスはCクラス・クーペおよびEクラス・クーペの統合モデルとして、「CLE」を2024年3月に日本で発売。6月には開閉式のソフトトップを備えた4座オープン・モデルのCLEカブリオレを追加していた。



3.0リッター直6のツインチャージャーにISGを備える

今回設定されたCLE53 4マチック+カブリオレはカブリオレのハイパフォーマンス・モデル。搭載するM256M型3.0リッター直6は、過給器にターボと48V電動スーパーチャージャーを装着。さらにエンジンと変速機の間にISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)のモーターを備えたマイルド・ハイブリッド機構を持つ。ISGは新しい第2世代のシステムを用いている。

従来のM256型に対し、吸排気チャンネルやピストン・リングの設計を変更し、燃料噴射の最適化やターボとスーパーチャージャーの改良を実施。過給圧は最大1.5barで、最高出力は14psアップの449psを発生する。最大トルクは常用時が560Nm、約10秒間のオーバーブースト使用時には600Nm。ISGは23ps/205Nmで、8ps/5Nmの出力向上が図られている。



アクティブ・ダンパーと後輪操舵を標準

トランスミッションは、9段ATのAMGスピードシフトTCT9Gで、シフトパドルや自動ブリッピング機能を備える。駆動方式は4WDで、前後トルク配分は50:50〜0:100の可変式だ。

シャシーはAMGライドコントロール・サスペンションを採用。ダンパーは伸び側と縮み側双方にバルブを備え、減衰力を電子制御するアダプティブ・タイプとなる。ダンパーの特性は3つのモードにより調整が可能。また、後輪操舵も標準装備する。

オプションで20インチを装着

エクステリアは、フロントにAMG専用の縦桟を持つパナメリカーナ・グリルと大型エア・インレットを採用。ボディ・サイドは、全幅が75mm拡大するワイド・フェンダーの前輪ホイールハウス後方にエア・アウトレットを設置する。ホイールは標準仕様が19インチ、オプションのレザーエクスクルーシブパッケージ装着車は20インチだ。

リアは、バンパー下部にディフューザー付きのエプロンと、左右4本出しテールパイプを装備。ボディ・カラーは、有償オプションを含めて7色を用意する。

風の巻き込み対策も万全

インテリアは、メーターパネルに12.3インチ、センターにドライバー側へ6度傾けた11.9インチのディスプレイを配置。内装トリムは標準がブラックのオープンポアウッドで、オプションでカーボンも選べる。フロント・シートは専用開発で、ブラックかトンカブラウン/ブラックのナッパレザーのほか、オプションでブラックかパワーレッド/ブラックのAMGナッパレザーを用意する。ハンドル位置は右のみだ。

ソフトトップは、60km/h以下であれば走行中でも20秒以内に開閉可能。オープン時にはフロント・ウインドウ上縁のディフレクターと後席後方のドラフトストップ(風よけ)で風の巻き込みを低減。首元から温風が出るエア・スカーフも備える。荷室容量は、クローズ時が375リッター、オープン時が285リッターで、60:40分割可倒リア・シートや、リア・バンパー下のセンサーへ足を近づけることでトランク・リッドを開くことができるフット・トランクオープナーで使い勝手を高めている。

価格は1400万円。

文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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