2025.01.14

WATCHES

エルメス カットは男性にも似合い、普段使いもできるモダンなドレスウォッチ 唯一無二のアイデンティティ

いつもよりオシャレをして、大切な人と素敵な場所に出かける──。そんなときに選びたいのが、ハレの日に相応しいとっておきの腕時計だ。シックで品のいい3針や貴石をちりばめた煌びやかなモデル、さらにはスポーティなクロノグラフから遊び心あふれる個性派まで、身に着けるだけで“ドレッシーな気分”が高まる、15ブランドのタイムピースをセレクト。

女性向けウォッチとして2024年に登場したエルメス カット。エルメスの丸みを帯びたケースデザインから文字盤のタイポグラフィまで、エルメス流の遊び心が随所にちりばめられている。

ENGINE時計委員の2025年のイチオシはこれ!
エルメス
エルメス カット 36mm

2024年に誕生した新コレクションは、平面の円と立体の丸みを合わせたような幾何学フォルムのケースや、1時30分位置のリュウズ、新たなタイポグラフィを用いた立体的な数字などが特徴。洗練されたスポーティルックと同時に、男女を問わないコンパクトなサイズも人気だ。またクイックチェンジ機能により、メタルブレスレットをメゾンのカラーパレットから生まれたラバーストラップ(全8色、別売り)に付け替えて楽しむこともできる。エルメス・マニュファクチュール機械式自動巻ムーブメントH1912を搭載。ステンレススティール、ケース直径36mm、10気圧防水。102万4100円。

日常使いできるドレスウォッチ 
数藤 健

じつは今回の特集のお題が「ドレッシー」と聞いて、真っ先に想起したのがこの時計。24年4月のWatches&Wondersでひと目惚れして以来、写真のステンレススティール・ケース+ブレスレットを「いつか手に入れたい」と思っている。独特の丸みを帯びた36mmの小径ケース、そのフォルムを損なわぬよう1時と2時の間に配置されたリュウズとトップに刻まれたオレンジ色の“イニシャルH”、遊び心のある書体の立体インデックス……。男性(手首の細い人に限る!)にも似合い、普段使いもできるモダンなドレスウォッチとしてとても魅力的な存在だ。交換ストラップが8色あり、その名がグリ・エタン、グリシーヌ、ヴェール・クリケ……口にしつつ選ぶだけでも楽しい気分に。

完璧なフォルムに込められた想い 
野上亜紀

この時計は、今年を代表するレディスウォッチのリコメンドピースとしても推している。直径36mmサイズが、昨今のジェンダーレスな感覚を織り込んだ時計であるのもさることながら、一見シンプルに見えながらも、手の込んだ造形に心打たれたからだ。かつてクリエイティブ・ディレクターのフィリップ・デロタル氏が来日した際に語っていた「自然界の有機物以外の完璧なフォルムとは、人の手が為しえるものである」という言葉が心に残る。その言葉通り、計算された、複雑な構成とバランス力には“まがいもない”フォルムへの追求を見て取ることができるだろう。着けているとライフスタイルにいつしか、すっと馴染む。それこそが完成されたデザインの証しなのだとも感じている。

問い合わせ=エルメスジャポン Tel.03-3569-3300

写真=宇田川 淳 スタイリング=小林尚史

(ENGINE2025年1月号)

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