2024.12.30

CARS

【海外試乗】蘇ったルノー5ターボ! EVだけど、これは乗ってみたい アルピーヌの新作、A290はどんなデキか?

2座ミドシップ・スポーツカーのA110に続くアルピーヌの新作は電気自動車のルノー5だ!

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2座ミドシップ・スポーツカーのA110に続くアルピーヌの新作は電気自動車のルノー5をベースとするハッチバック。その走りはいかなるものか。スペインのマヨルカ島のサーキットとワインディングでテストした。

見た目はいかにもホットハッチだ!

21世紀に入る少し前からブランド名を封印し、“ルノー・スポール”として活動していたアルピーヌが、ミドシップ・スポーツカーのA110を旗印に復活したのが2016年。A290はそんな新生アルピーヌにとっての2番目のモデルとなる。

最高速度は170km /h。


ただしA290はA110のような専用設計ではなく、しかも電気自動車だ。床下に電池を置きフロントの1基のモーターで前輪を駆動する5人乗りの5ドア・ハッチバック、ルノー5 Eテック・エレクトリック(以下サンク)がベース。先行したショー・カー、A290βは左右2基のモーターで1+2の3人乗りだったが、そこまで過激ではない。



とはいえ、A290の外観はかなりA290βと近しい。ひと目見て「これは、いかにもホットハッチだ!」と思ったくらいだ。かつてラリー車が施したテーピングを模した“×”の柄が入った個性的な追加ライトをはじめ、古風なイメージをとにかく強調している。フェンダーをはじめリア・ドアのパネルもサンクとは別モノで、1972年登場のFFの2ボックス・ハッチバック、R5をミドシップ化したルノー5ターボをイメージさせる造形も(エア・ダクトではなく凹凸のみなのが残念)、なんともオヤジ心をくすぐる。サンクに対する張り出しは片側で最大約2.5cmもあり、ブリスター・フェンダーの上へさらにオーバー・フェンダーを被せたような形状だが、不自然さはない。



メカニズム的にはサンクと同じくルノー傘下のアンペア社の三元系リチウムイオン・バッテリーに日産アリアと共有のモーターの組み合わせだ。最高出力はサンクに対し10kW増しで、ベーシック仕様の130kWと高性能仕様の160kWの2タイプがあるが、今回の試乗車のGTSは後者だ。ちなみに車両重量は欧州仕様カタログ値で1.5tを下回るから、EVとしてはかなり軽い。

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