2025.02.06

LIFESTYLE

3月に来日公演 世界的ポップ・アイコン、カイリー・ミノーグは56歳! 2025年に来日する注目のアーティスト この2人のライブに行きたい!

3月に約14年振りの来日公演を有明アリーナで行なうカイリー・ミノーグ。

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2025年も海外の人気アーティストの来日公演が目白押しだ。その中から世代もジャンルも異なる2人の女性アーティストをピックアップした。

国外アーティストの来日公演がほぼ皆無だったコロナ禍を今振り返ると、別世界のことのように思えてくる。それくらい2024年はかなりの来日ラッシュだったわけだが、引き続き2025年も「今観ておきたい」国外アーティストの来日公演が目白押しだ。しかも新作を携えて来てくれるアーティストが多い。年明け早々のプライマル・スクリーム、2月のリンキン・パーク、グリーン・デイ、サマラ・ジョイ、3月のジャック・ホワイト、カイリー・ミノーグ、4月のエリック・クラプトン……。さすがに身体とお金が足りないよと言いたくもなるが、コロナ禍を思えば夢のような状況だ。

筆者の思い入れ込みでここに紹介しておきたいのは、国籍も世代もキャリアもジャンルも全てが大きく異なるふたりの女性の新作。

KYLIE MINOGUE ビッグ・ヒットした「パダム・パダム」を含む前作『テンション』の勢いを持続させながら作った続編作『テンションII』(BMG)。

まずは3月に約14年振りの来日公演を有明アリーナで行なうカイリー・ミノーグ。言わずと知れた世界的ポップ・アイコンだ。現在56歳のカイリーは、2023年にシングル「パダム・パダム」がTikTokでバズって再ブレイク。20年振りにグラミー賞受賞(最優秀ポップ・ダンス・レコーディング賞)も果たした。“魅惑的なエレクトロ”と言われた同曲で始まるアルバム『テンション』も世界中でヒットし、デュア・リパがいかにカイリーから大きな影響を受けたかを熱く語ったりもしたものだったが、2024年10月にはその勢いのまま続編『テンションII』をリリース。「パダム・パダム」からの流れを引き継いだその新作もエレポップなクラブ/ダンス・ミュージックに特化したものだが、単に盛り上がるばかりの曲が並ぶのではなく、“メランコリック・ハイ”と彼女が呼ぶように切なさ込みで前を向くというような感情の多層表現がなされているのが見事なところ。ハイトーンの魅力もますます際立っている。

SAMARA JOY 数々の名盤が録音されたニュージャージー州のヴァン・ゲルダー・スタジオにて3日間で録音された新作『ポートレイト』(ユニバーサルミュージック)。

2月にブルーノート東京ほかで初となる日本公演を行なうのは、現在25歳のサマラ・ジョイだ。近年には珍しいオーセンティックなジャズ歌手でありながらSNSを使いこなし、TikTokのフォロワーは65万人以上。2023年のグラミー賞ではメジャー・デビュー作で「最優秀新人賞」「最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム賞」を、2024年には「最優秀ジャズ・パフォーマンス賞」を獲得した。が、それで浮ついたりなどせず堅実かつ誠実に歩を進め、10月にメジャー2作目『ポートレイト』をリリースした。

全体にホーン・アンサンブルが配されたこの新作で、彼女はバンドを同世代の若手たちに切り替え、彼らの作曲・編曲したものを一緒に仕上げて歌唱・録音。そこでの化学反応を楽しみつつ、生命観溢れる歌声を響かせた。

生々しくてライブ感のあるこの作品。実際にナマで聴いたら圧倒されることは間違いない。

文=内本順一(音楽ライター)

(ENGINE 2025年2・3月号)

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