2020.04.19

LIFESTYLE

驚きの絶景住宅! 一番眺めの良い場所はなんと天井裏だった!! 

富士山も見える三島市の岡の上に建つ野田邸。「自分達らしい暮らしができそう」だと購入した土地に建った家は、なんとも不思議で眺めの良い家だった。雑誌『エンジン』の、クルマと暮らす理想の住まいがテーマの人気シリーズ。今回は、傾斜地ならではの絶景が素晴らしい、眺めのいい家を紹介。デザインプロデューサーのジョースズキ氏がリポートする。

長く買い手が現れなかった急斜面の土地

「初日の出を見るため、お正月には家の脇の道路に人が集まるほど」眺めの良い、静岡県三島市の野田さんたちのお宅。反対方向には富士山が拝める、岡の頂きに建っている。もっとも敷地があるのは、急な斜面。普通に家を建てるのは難しく、長いこと買い手が現れなかった土地だ。

家の最上部にあたるロフト。ここを360度窓が取り囲む。天井は低いが広さを感じる空間だ。右下に人の姿が見える場所がダイニング。

しかし、外資系企業に勤める野田一哉さん(49歳)と、コンサルティング事業経営の千絵さん夫婦は、「一般的な価値観には捕らわれない」柔軟な発想の持ち主。区画整備された住宅街の暮らしではなく、個性あるこの土地での生活を選んだ。出来上がった家も実にユニーク。大きな窓がある一般的な絶景住宅と異なり、最上部のロフト部を360度ぐるりと窓が囲んだ造りになっているのだ。

設計した建築家の岸本和彦さん曰く、「住宅街にある眺めの良い家は近隣の視線を気にし、往々にしてカーテンが閉めっぱなしになっている」。周囲から覗かれることなく、簡単に景色を楽しめるようにと、この形にした。普段過ごすことの多いダイニングルームからは外の景色は見えないが、天井は高く上部の窓から外の雰囲気を感じることができる。そこから数段階段を上がったテレビが置かれたスペースからは、立っていれば外の景色が見えるが、座って寛いでいる姿を外部から覗かれることはない。さらに数段上がったピアノが置かれた最上部からの眺めは抜群である。天井高が140cmのロフトにもかかわらず、天井が白いので巨大な空間が広がっているような感覚だ。子供たちがここで遊んでいる姿は、キッチンに立つ母親からは見えないが、気配は感じられるようになっている。

晴れた日には、ダイニング越しに富士山が見える。高低差を利用して、小さな居心地のよいスペースを作るのが、建築家・岸本和彦さんのスタイル。

▶「マイカー&マイハウス クルマと暮らす理想の住まいを求めて」のおすすめ記事をもっと見る

無料メールマガジン会員に登録すると、
続きをお読みいただけます。

無料のメールマガジン会員に登録すると、
すべての記事が制限なく閲覧でき、記事の保存機能などがご利用いただけます。

いますぐ登録

advertisement

PICK UP



RELATED

advertisement