2025.01.11

CARS

「こ、これが次世代ジャガーなのか!?」 EV専売メーカーに変身するジャガーからコンセプト・モデルが登場

ジャガーがアメリカで開催されたマイアミ・アートウィークで、次世代のジャガーを示すデザイン・コンセプト・モデルの「タイプ00」を公開した。

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排出ガス・ゼロと新生ジャガーのゼロ号車を意味

車名の「タイプ」は、「Eタイプ」をはじめとするジャガーの各モデルに由来し、ふたつのゼロは、排出ガス・ゼロと、新生ジャガーのゼロ号車を意味するという。そしてエクステリアは、ほかの何ものにも似ていない将来のジャガーを予告する。



ロング・ノーズのファストバック

フロント・エンドは切り立ったフラッシュサーフェスなマスクに、グリルを思わせる水平方向のリブが走り、新たなジャガーのロゴが配置される。ヘッドライトは細長く、両端に据えることでワイド感と安定感を演出する。

サイドから見ると、ロング・ノーズのファストバック・フォルムが印象的。ホイールは23インチと大径だ。バタフライ式ドアの前に設置された手仕上げの真鍮製のインゴットには、エンブレムがレーザー彫刻されている。このパーツは可動式で、内部にミラー代わりの後方カメラを格納している。充電ポートやフロント・エアインテークも含め、機能部は不要時には隠される設計だ。



リア・ウインドを廃止

パノラミック・ガラスルーフに続くテールゲートにガラスはなく、テールゲートは垂直に上下するパンタグラフ方式。リア・エンドは「ストライクスルーグラフィック」と銘打たれた水平スリットの内側にテールライトを隠している。

ボディ・カラーは、1961年のジュネーブショーでEタイプが2台展示されたときになぞらえ、2色を用意。マイアミピンクと呼ばれるサテンロードンローズは経年変化した真鍮にインスパイアされている。ロンドンブルーことインセプションシルバーブルーは1960年代のオパールセントシルバーブルーに着想を得た、英国のイメージを反映する色だ。



目標航続距離は770km

インテリアは、ベルトラインのトリムと中央の3.2mに及ぶ支柱、そしてステアリング・ホイールにエクステリアのディテール同様の真鍮を使用。フローティング・シートと支柱の台座は天然石のトラバーチンで、シートや床材などはウール混紡で覆われる。

プラットフォームは、新開発された電気自動車=バッテリーEV(BEV)専用のジャガー・エレクトリック・アーキテクチャー(JEA)を採用。WLTPモートで770kmの最大航続距離を実現し、15分で321km走行分の電力を急速充電するのが開発目標だ。

すでに完全BEVブランドへの意向を表明し、ICE(内燃機関)車の整理を進めているジャガーは、このテクノロジーを用いた最初の量産車を2025年後半に発表する予定。そのモデルは、4ドアのGTになるとされている。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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