2025.01.21

CARS

総額は250万円以上の純正パーツを装着した新型BMW M5をはじめ、M2やM4に乗るなら“Mパフォーマンス・パーツ”が見逃せない

東京オートサロン2025のBMWブースで披露されたのは、2024年後半に上陸したばかりの、純内燃エンジン車ではない、モーターを加えたプラグイン・ハイブリッドとなった「M5」だ。しかもヴェールの下に潜んでいたのはただのM5ではなく、“Mパフォーマンス・パーツ”を装着した特別な1台だった。

M5初のハイブリッド・モデル

1984年に登場した初代M5(E28型)をはじめ、1988年登場の2代目(E34型)、1998年登場の3代目(E39型)、2004年登場の4代目(E60型)、2011年登場の5代目(F10型)、そして2017年登場の6代目(F90型)という、過去の6台の写真パネルの前でアンヴェールされた新型M5は、いっきに報道陣のカメラに取り囲まれた。



完全武装したM5

車体に被せられた布の形状から、7代目の新型BMW M5であろうことはすぐに分かったけれど、まさかここまで迫力満点だとは思わなかった。

その装いは只者ではなかった。会場のそこかしこにいるアフターパーツ・メーカーのドレス・アップ・カーたちに負けず劣らずの、カーボン素材の空力部品などで全身を武装していたのである。

登壇したBMWジャパンの長谷川正敏社長によれば、このM5はBMWのスローガンである“Sheer Driving Pleasure(駆けぬける歓び)”の中でも、極みというべきモデルだという。



カーボン製の純正パーツ

まず空力関係の部品から見ていこう。チン・スポイラー兼サイド・インテーク・ダクトへの空気流入をさそう凝った形状の左右分割式となるフロント・アタッチメント・セット(17万6000円)をはじめ、ドア・ミラー・キャップ(左右それぞれ8万4370円)、サイド・シルにはドア・シル・アタッチメント(左右それぞれ19万6900円)が装着される。

リアまわりでは、バンパー左右端からきれいに連なるデザインのリア・デュフューザー(左右それぞれ22万1100円)、トランクのふちに控えめに付くリア・スポイラー(30万6900円、別途追加部品が必要)は、いずれもカーボン製で、“Mパフォーマンス”の名を冠したBMW純正のオプション・パーツたちである。



完璧にコーディネイト

機能部品に関しては、前20インチ、後21インチの大径ホイールと、チタン製の4本出しエグゾースト・システムを装着。

加えて、サイド・シルのラッピングや、走行中もBMWエンブレムが回転しないフローティング式のハブ・キャップ、カーボン製フューエル・キャップやアンテナ・カバー、フロア・マットといった具合に完璧にコーディネイトされ、装着アクセサリーの総額は250万円を上回る。



パワーと乗りやすさを両立

長谷川氏に続いて登壇した BMW Mシニア・マネージャーの巻波浩之氏は、エンジンとモーターのシステム最高出力722psを誇るM5への試乗時の印象をこう語った。

その数値だけ見るとじゃじゃ馬という印象を持ちがちだが「アクセルを軽く踏めば普通に走りますし、思いっきり踏めばものすごいパワーとトルクが出てくる。乗りやすさと同時に(その驚異的な走りを)楽しんで頂けると思っています」。



2輪のMモデルなど、多数展示

なお会場には、このM5以外にも、i5、M2、M4の純正Mパフォーマンス・パーツ装着といった4輪車たちに加え、BMWモトラッドからも2輪のMモデル、M 1000XRが展示された。

最近は純正部品を模倣した違法のフェイク・パーツも多く流通。パッケージなどは完全にコピーされており、巻波氏ですら、判別できないものもあるという。そうしたフェイク・パーツの危険性やクルマに与えるダメージなどについても、紹介していきたいと語った。

BMW Mの名を冠するクルマに真の力を発揮させるには、もはや同時開発されている純正のMパフォーマンス・パーツの存在が欠かせないのだろう。



文=上田純一郎(ENGINE編集部)  写真=宮門秀行、上田純一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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