エンジン時計委員、柴田充のイチオシ ジラール・ペルゴ キャスケット2.0チタン&ゴールド 69万3000円
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エンジン時計委員会が理性と情熱で熟考チョイス。アンダー100万円の“価格を超えた価値ある時計”はこれだ!「時計愛&好!」では人後に落ちないENGINE時計委員8名が、「自信をもって推せる、あるいは自分で買いたい」100万円以下のタイムピースを厳選。今回のイチオシはジラール・ペルゴの復刻モデルだ。
エンジン時計委員、柴田充のイチオシ
ジラール・ペルゴ キャスケット2.0チタン&ゴールド
69万3000円
![](https://images.engineweb.jp/media/article/3351475/images/ee6b05a253b98acc51b1687d03dac9bce50025bf.jpg?w=1200)
SFの世界に出てくるようなデザインとチューブ状のデジタル表示が未来の時計を予感させる「キャスケット」のオリジナルモデルはクォーツ全盛期の1976年に登場。
初代モデルに近いデザインと表示機能を追加して2022年に復刻された「キャスケット2.0」の新たなバリエーションは、グレード5チタンによるケースとブレスレット、ゴールドのプッシュボタンの組み合わせ。クォーツ。ケース縦42.4mm×横33.6mm。5気圧防水。820本限定(完売)。
タイムレスな価値を持つ“ハンチング帽”
1791年創業の名門ジラール・ペルゴは、電子技術でも革新的だった。
1971年には独自開発の量産クォーツを発売。当時、次世代の技術に対して共同プロジェクト体制で臨んだスイス高級時計でも数少ないパイオニアだったのだ。
キャスケットは1976年に発表された。その名はハンチング帽を意味し、液晶面を覆う庇部分から愛好家が付けたニックネームが後に正式名称になった。
そして2022年の復刻にしても再発を熱望するファンの声からだった。
製品を愛し、いつまでも使い続けてもらう。その思いは、新作ムーブメントを初代にも換装できるよう設計したことにも表れている。
たとえクォーツでも機械式同様、長く愛用できるだろう。その誠実さが先進的なデザインをタイムレスな価値にする。
1年の計はこの1本にあり。予約開始後、時計愛好家の熱い支持を得てすでに完売したと聞くが、もしも店頭在庫があれば手に入れたい。
(ENGINE2025年2・3月号)
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