2025.02.07

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モータージャーナリストの島下泰久さんと、ルノー・アルカナ・エスプリ・アルピーヌのトークショーで盛り上がりました!

モータージャーナリストの島下泰久さんと記念撮影。

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1月19日の日曜日、クルマ好きが集まることで知られる代官山T-SITEでアルカナ・エスプリ・アルピーヌの試乗イベントが開催された。

T-SITEと言えば、駐車場には旧車から最新のモデルまで趣味性の高いこだわりのクルマが数多く並ぶ注目の場所。今回はそんなT-SITEでモータージャーナリストの島下泰久さんとトークショーを行った。その様子をENGINE WEBのシオザワがリポートする。



クルマ好きを虜にする魔法の力

島下さんとは、これまでにもたくさん一緒に仕事をしてきたけれど、ふたりでトークショーをしたのはこの日が初めて。

どういう展開になるかとドキドキものだったが、始まってみれば興味深い話や面白いエピソードなど、「ちょっといいルノーの話」が次々と飛び出す展開に、ノリノリのトークショーとなった。



せっかくなので、ここではイベントに来られなかったクルマ好きの皆さんのために、楽しかったトークの内容をお伝えしようと思う。

今回のトークのお題はルノーのラインナップに新たに加わった新しいモデル、アルカナ・エスプリ・アルピーヌだ。T-SITEには2台の展示車と試乗車が1台用意されていた。





このエスプリ・アルピーヌ、以前ラインナップされていたRSラインの実質的な後継モデルに当たるが、呼び方が変わっただけと思ったら大間違いで、「エスプリ・アルピーヌ」というネームには、実はけっこう深い意味が込められていた、というのが今回のトークのポイントになっている。

いったいどんな意味があったのか? その話をする前に、トークの冒頭で島下さんがアルピーヌについて語った話が面白かったので紹介しておきたい。

アルピーヌと言えば普通ならすぐにモータースポーツをイメージするところだが、島下さんは、日本にもファンがたくさんいたルノー・サンクのとあるモデルがとても印象に残っているという。



サンク・アルピーヌと名づけられたそのクルマは、ベースのサンクとはひと味違うアルピーヌのスパイスを効かせた特別なモデルで、ただ走りがいいというだけではなく、コンパクトな大衆モデルとは思えない高級感が魅力だった。

島下さん曰く、こういうスポーツ・モデルはルノーの伝統芸と言ってもいいもので、ルノーとアルピーヌのダブルネームにはクルマ好きを虜にする魔法のような力があったという。

我々ふたりの考察によると、これにはアルピーヌの創始者、ジャン・レデレのクルマづくりの哲学が大いに関係している。



アルピーヌというと今ならF1をイメージするかもしれないが、ルノー・ディーラーを営んでいたジャン・レデレが最初に取り組んだのは、知恵と技術で高性能化した小排気量の4気筒エンジンを、優れたサスペンションを持つ小さな軽量ボディに搭載したクルマづくりだ。ベースになったのはルノーの大衆車だった。

その話を受けて島下さんが発したアルピーヌがつくったのは「みんなのスポーツカー」だったというひと言に、会場にいたみんなが大きくうなづいているのがわかる。さらに島下さんが続ける。

「まさに出生作のA110がそうで、そんなにパワーがあったわけじゃない。小さくて軽い車体で当時はラリーで911と渡り合っていた。それは現在のA110も同じなんです。エンジンは4気筒、アルミボディといいアシをつくって、どんどん高馬力化するスポーツカーたちに対して、そうじゃない世界もあることを見せてくれている」

そういう「洒落っ気」というか「アンチテーゼを示す」ところが、自分のアルピーヌのイメージだと島下さんは言う。

◆ルノー・アルカナ・エスプリ・アルピーヌ試乗体験&トークイベント 3月8日は兵庫県西宮で開催



アルピーヌらしさとはなにか?

では、現代のダブルネームを持つモデル、アルカナ・エスプリ・アルピーヌはどうなのか。島下さんの発言はこうだ。

「ハイブリッド化にあたって、はいモーターを1個つけました。では彼らは収まらなかった。なんか違うことをやってやろうというのがある。そこがルノーらしい。素晴らしいのは、それこそF1由来の実はとんでもない技術を大衆車に落とし込んだ訳だけど、それを自己満足じゃなくてユーザーがどんな嬉しそうな顔をしてくれるんだろうと考えてやっている」

今回はイベント当日の朝、同じ環境で乗って話をしようとT-SITEの周りをふたりで試乗したが、Eテックのパワーユニットは、やはり凄く良かった。



中身がどうなっているのか聞いても難しくてわからないくらい凄いことをやっているけれど、その凄さを見せない、感じさせないことに、ルノーらしさとエンジニアたちの気概が感じられる。そういうところに僕らは魅力を感じるというわけだ。

一方、見た目の特徴も内外装の随所に散りばめられたアルピーヌ・テイストにある。島下さんはポップでカジュアルなスポーツだったRSラインと違い、クールな感じがすると言う。ブランドとしてもアルピーヌにはハイブロー感がある。しかし、それが見た目だけではないことは、試乗してみればわかるはずだ。





「たとえばスウェード調のシート表皮。しっとりした感触だけでこのクルマがどんな世界を目指したのか想像できる。革張りで赤いステッチのRSラインもスポーティで良かったけれど、エスプリ・アルピーヌはさらに捻りが効いていて、高級感も増してなおかつ座り心地やホールド性も一段と優れたものになっている」



トークショーの終了予定時間を過ぎても島下さんの話は終わらない(笑)。続いてエスプリ・アルピーヌの乗り味が話題となった。

「スポーティだけど暑苦しい感じがまったくない。走りもエレガントですよね。乗るとああやっぱり輸入車だよな、フランス車ってこうだよなというところがちゃんとある。ハイブリッドなんだけど、機敏に走る。アクセルを踏めば踏んだだけスッと出る。もたつく感じがない」



フランスでも散々試乗経験がある島下さんによると、郊外のアベレージスピードは日本の首都高より速く、もちろんアルプスにはワインディングもある。そういうところをそれなりの速度で加速、減速、コーナリングをしなければならない。

「そこで育ったクルマは、自然とそういう走りが得意なクルマになりますよね。また一方でパリと言わずフランスにはいたるところに石畳が残ってるんですが、そこも走らなければならない。まさにルノーはそのことにこだわってきたと言っていい」



この日の朝、ふたりで乗ったエスプリ・アルピーヌの印象はこうだ。

「このクルマはタイヤサイズも大きいし、極低速だとそれなりにタイヤの硬さを感じることもあるけれど、速度が上がって行くとしっとりしてくることがわかっていると、思わずニヤリとしますね。パリの石畳ってガッタガタなんですよ、そんなところをホントに硬いアシで走ったらとんでもないことになる。確かに硬い柔らかいで言ったら柔らかいとは思わないけど、ちゃんと硬さの角が取れている。それはどういうことかと言うと、ドンと突き上げたときにガタピシとくるようなことがまったくない」

会場のみなさん、もう身を乗り出すようにして聞き入っているので、島下さんが言ってることがホントかどうかこの後ぜひ試乗してみて、と呼びかけるとドッと会場がわいた(試乗申し込みが殺到して、イベント事務局は展示車を1台追加で試乗車にまわしたそうだ)。



代官山T-SITEでの今回のイベント、制限時間はオーバーしまくりで、この場では伝えきれない面白い話もまだまだたくさんあった。手前味噌になるかもしれないけれど、ホンネもバンバン飛び出す楽しいトークだったと思う。

さて、そんなアルカナ・エスプリ・アルピーヌが試乗できる体験イベント、次回は3月8日(土)に兵庫県西宮市の阪急西宮ガーデンズで開催します。

もちろんトークショーもあります! 今度はYouTubeチャンネルの「圭Tube」をはじめテレビやラジオなどで活躍中の大人気モータージャーナリストの竹岡圭さんがお相手。

来場は無料、事前申し込みも不要です。もちろん試乗もOK! さてどんな楽しい話が飛び出すか、関西方面のみなさん、ぜひいらしてください。会場でお待ちしています!

文=塩澤則浩(ENGINEWEB) 写真=望月浩彦

■ルノー・アルカナ・エスプリ・アルピーヌ試乗体験イベント開催
日時:2025年3月8日(土)、9日(日)10:00-18:00
会場:阪急西宮ガーデンズ 兵庫県西宮市高松町14番2号
展示車:esprit Alpine E-TECH FULL HYBRID(グリ メタルM)、esprit Alpine MILD HYBRID(ノワール メタルM) 他
試乗車: esprit Alpine E-TECH FULL HYBRID(ブラン ペルレ)
■トークイベント
日時: 3月8日(土)14:00-14:40
会場:西宮ガーデンズ フェスティバルガーデン
出演: モータージャーナリスト竹岡圭さん×ENGINE web プロデューサー塩澤則浩さん

◆ルノー・アルカナ・エスプリ・アルピーヌ試乗体験&トークイベントの詳しい情報はこちら



(ENGINEWEBオリジナル)

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