今年も乗りまくりました2025年版「エンジン・ガイシャ大試乗会」。各メーカーがこの上半期にイチオシする総勢33台の輸入車に33人のモータージャーナリストが試乗!
大谷達也さんが乗ったのは、ベントレー・ベンテイガEWBマリナー、ポルシェ911カレラ、フォルクスワーゲン・ティグアンeTSI Rライン、メルセデスAMG E 53ハイブリッド・4マチック・プラス、マクラーレン750Sスパイダーの5台だ!
ベントレー・ベンテイガEWBマリナー「その名にふさわしい」モデル名はやたらと長いけれど、それが意味するところは「これ以上はない最上級のベンテイガ」にほかならない。

手の込んだ作りのフロント・グリルはひときわラグジュアリーなベントレーのなかでも特別な輝きを放っているほか、インテリア・カラーはマリナー専用に用意された華やかな組み合わせから選択できるというぜいたくさ。そこには伝統に裏打ちされた品のよさと、最新のブリティッシュ・ファッションにも通ずるモダンなセンスが息づいている。
しかもエクステンデッド・ホイールベースは後席のレッグルームに余裕があるだけでなく、前後輪の入力ポイントを遠ざけることで路面からの衝撃を和らげる効果もある。
けれども、ベンテイガで本当に感銘を受けるのは、そうしたラグジュアリーな世界とドライバーズ・カーならではのハンドリングを見事に両立させた点にある。ワインディングロードを攻めてもロールは小さく、ハンドリングは正確そのもの。さすが、最上級のベントレーを名乗るだけのことはある。
ポルシェ911カレラ「驚天動地の大違い」初のハイブリッド採用で話題を呼んだ911 “タイプ992.2”。もっとも、ベーシック・グレードのカレラは改良型の3.0リットルエンジンを搭載するもののハイブリッドの採用は見送り。「じゃあ、992.1と大して変わらないじゃん」と思われるかもしれないが、これが驚天動地の大違い。

どちらが好きかと尋ねられれば、私は迷うことなく「992.2!」と答える。なにが違うかというと、サスペンションの動き方がまるで違う。しっかりと踏ん張ることで高いコーナリング性能を実現した992.1に対し、992.2はスムーズにストロークして一定の姿勢変化を許容する。
おかげでターンイン時に姿勢が作りやすく、安心してコーナーに進入できる。しかも、スタビリティが良好なうえ、しなやかな足まわりは乗り心地の点でも有利。私が911に求めるモノがすべて揃っているといっていい。
ここまで書いてハタと気づいた。カレラのデキがいいのは911の伝統。その意味でいえば992.2は原点回帰というべきかもしれない。