2025.04.10

CARS

総額いくらなのか? まるで桜の木の下に居るような世界に1台のロールス・ロイス・ファントムの特注モデル

ロールス・ロイスが最上級モデルの「ファントム」をベースにした特注車両となる「チェリー・ブロッサム」を公開した。ファントムのロングホイールベース・モデルである「エクステンデッド」で製作された、世界に1台のビスポーク・モデルだ。

日本のユーザーが発注

このファントムをオーダーしたのは日本のユーザーで、花見にまつわる大切な思い出を、世代を超えて家族に受け継ぎたいという願いを込めて発注。製作については、構想から3年、開発とデザインに6ヶ月以上を費やしたという。



25万針を超えるステッチ

エクステリアはアークティックホワイトのボディ・カラーにクリスタルを重ね、手書きのコーチラインで桜の花のモチーフが描かれている。ドアに収められる傘も、生地の内側に舞い散る花びらが彩る特注品だ。

桜色の室内は、25万針を超えるステッチが施され、スターライト・ヘッドライナーを飾る桜の枝も刺繍によるもの。日本の伝統的な技術に着想を得た畳織で幹の質感を再現し、これだけで3週間をかけている。



花びらが舞い散るインテリア

花びらは光の角度によりきらめきが変化するサテン・ステッチで、後席へ舞い落ちるようにヘッドライナーやドア、前後席を隔てるパーティション・ウォールにも細工が施されている。パーティション・ウォールにはさらに、ロールス・ロイス初という3D刺繍を用いた立体的な花びらも据えられた。

桜のモチーフで彩られ、その花の咲き誇る季節に披露された、和を感じさせるビスポーク・モデル。伝統的な職人技だけでなく、最新のデザインや技術も駆使して仕上げられた1台は、2025年で100周年を迎えるファントムの新たな可能性を感じさせる。



文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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