2025.04.15

CARS

航続距離は日産サクラの2.5倍 日産リーフ超えの458kmを実現したヒョンデ・インスターが販売を開始

ヒョンデは東京オートサロン2025で発表した新型の電気自動車=バッテリーEV(BEV)である「インスター」の型式指定を2025年3月28日に取得したと発表した。

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4車種目のBEV

インスターは日本のヒョンデのラインアップのなかで最も小さいモデルで、日本国内導入モデルとしては2022年に乗用車市場へ再上陸してから5機種目(BEVとしては4機種目)。下から順に「カジュアル」、「ボヤージュ」、「ラウンジ」という3グレードが設定されているが、今回型式指定を取得できたのがボヤージュとラウンジの2モデルだ。



トヨタ・ヤリスよりもひと回り小型

全長×全幅×全高は3830×1610×1615mmというボディ・サイズは日本の小型車枠、いわゆる5ナンバー・サイズに収まる。BEVを含め、小型車が激減しているなかでのインスターの登場は日本の乗用車市場への刺激は強いものだといえるだろう。

エクステリアでは前後に配置された丸型LED式ライトとヒョンデのBEVに共通とするピクセルグラフィックを、フロント・ウインカーなどの随所に採用。インテリアではコラム・タイプ電子制御シフトレバーと前席ベンチシートを採用し、センターコンソールまわりをすっきりさせた開放的なコックピットとしている。



4名乗車を採用

日本での平均乗車人数を考慮し、乗車定員を4名とすることで、全席での快適性を向上。ゆったりとしたシート・サイズに加え、前後席ともにフルフォールディングを可能とすることでシート・アレンジを多彩にしている。

シンプルなダッシュボードには、10.25インチの高解像度メーター・クラスターとインフォテインメント用の2つの大画面ディスプレイを搭載。収納スペースには細かな配慮がなされ、実用性にも優れている。



最新の運転および駐車支援システムを搭載

フロントに搭載されるモーターは115ps/147Nmで、バッテリー容量は49kWh。今回型式指定を取得したことで一充電当たりの航続可能距離が458kmになることも発表された。なお、カジュアルは42kWhのバッテリーを搭載。ヒョンデはV2L機能を標準搭載しており、このインスターにも全車に標準装備されている。

ドライブ時のドライバーの負担を軽減する最新の運転および駐車支援システムの「ヒョンデスマートセンス」を搭載。高速道路で前方車両との車間距離を維持する高速道路ドライビングアシスト(HDA)や、周囲の状況をモニターに表示するサラウンドビュー・モニター(SVM)などを搭載。さらに、ペダルの踏み間違いによる急加速を抑制する、ペダル踏み間違いセーフティアシスト(PMSA)をヒョンデ車として初採用している。

価格は、カジュアルが284万9000円、ボヤージュが335万5000円、ラウンジが357万5000円となっている。



文=諸星陽一

(ENGINE WEBオリジナル)

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