2025.04.26

CARS

横浜ゴムのアドバンV61を履いたトヨタbZ4Xに乗る! 新しい時代を見据えたプレミアムSUVタイヤ

横浜ゴムのプレミアムSUV用タイヤ、アドバンV61をテスト。

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2022年に登場した新車装着用に続いて、リプレイス用、いわゆる市販向けの販売が開始された横浜ゴムのプレミアムSUV用タイヤ、アドバンV61。その試乗会は興味深いテストから始まった。エンジン編集部の新井がレポートする。

その場で新旧モデルを比較

それは、新車装着車種の1台であるトヨタのEV、bZ4XにアドバンV61と実質的な前任モデルのブルーアース-XT AE61を履かせ、その空走距離を比べるというもの。



公平を期するために、同一車両を用い、その場でタイヤ交換も行われた。



結果はAE61の約63mに対してV61は約72m。V61の方が14%ほど長い、つまり、転がり抵抗が少ないというわけ。



環境性能を重視したブルーアース・シリーズの後継機種で、EVへの新車装着も鑑みていることも影響しているかもしれないが、乗り心地をはじめ、走る性能で高いレベルが求められるプレミアムSUV用でも、転がり抵抗の軽減は大きな課題のひとつなのだと痛感した次第だ。

現在販売台数が増加している中・大型SUV向けに開発されたV61。ドライとウェット路面での性能を高次元でバランスさせることを狙ったトレッドにはAIを用いた横浜ゴムの開発技術「HAICoLab」(ハイコラボ)を採用。ピッチ配列を最適化し静粛性を高めるとともに、接地形状を最適化しウェットと燃費性能の両立を図っている。



また、SUVの高重量に対応した構造に発熱を抑えたゴムと幅広いベルトを用いることで低燃費と静粛性の向上をさせたという。



走り始めてまず気付いたのは静粛性の高さだ。とくに前任のAE61と比べると「シャー」という高めの音がかなり抑えられている。路面からの入力がマイルドで、突起物を超えたときの入力も小さい。



これからのタイヤとして不可欠な環境性能にも十分配慮しつつ、プレミアムSUVとして必要な走る性能を高めることも怠っていない。新しい時代をしっかりと見据えたタイヤだと感じた。

文=新井一樹(ENGINE編集部) 写真=横浜ゴム

(ENGINE2025年5月号)

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