2025.05.25

CARS

前代未聞のモータージャーナリスト犬!? 島崎七生人さん(自動車評論家)の愛犬、柴犬シュンの笑っちゃう特殊能力とは?

モータージャーナリストの島崎七生人さんと奥様の愛さんと特殊能力(?)を持つ愛犬のシュン君。

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モータージャーナリスト犬?

で、そんなコンパクト・カーのチンクで暮らす星の下(?)にあるのがシュンである。我が家では3代目の柴犬。一昨昨年の、桜の咲く自分の名と同じ発音の季節に7 歳で急逝した先代ハルの後継として、5月に東京・国分寺のペットショップからやってきた。

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手短に本人をご紹介しておくと、体格は歴代最大級で現在の体重は15kgほど。キャラはオットリ系だった先代とは対照的な“あばれる君”で、3歳にして未だ破壊行為が収まらず(ライカの純正レザー・ストラップを派手に囓られたのには、さすがに心が折れた!)、ともかく地球の中心に自分がいると思っているフシのあるヤツである。力があり余っているため、散歩中の“引っ張り”には家内も手を焼いている。

そんなシュンだが、我が家のしきたりに則って、初代コーセイ、2代目ハルに続く3代目モータージャーナリスト犬(乗り心地・NVH評価担当)として、飼い主の助手も務めている。何しろカレのメートル原器は我が家の2気筒ツインエアのチンクだから、どんなクルマでも★5つの評価になるとも言えなくもないが、ともかく試乗車がくれば後席に乗せて、その表情からカレ自身の評価を飼い主が読み取る……そんな方法をとっている。ここ最近では、内外各社のBEVのメカニカル・ノイズとバイブレーションの少ないコンフォートなドライバビリティは高評価らしく、その場合、ミラーで見るとさっさと目をつむり寝ていたりするのである。



他方でマイカーのチンクに乗る時は、先代犬ハル同様、後席右後ろをシュンの指定席としている。2ドアだからこうしておけば、不意に外に飛び出したりしないという訳だ。シートの上に先代からのお下がりのTUMI/クラウド7のボアマットを敷き、長距離であればボルボ純正のハーネスをさせ、背中のDリングとシートベルト・キャッチとをペット用品メーカーのベルトで締結。そして家内は前席ではなくカレの横に座るというのが通常のスタイル。シュンがチビの頃はクレートを載せてその中にいさせたが、今の体格ではキツそうなので、フセ~オスワリの姿勢程度の自由度が効くように、締結ベルトの長さを調節している。



せいぜい体重12kg程度だった先代までに対し、シュンは何しろデカい。正直なところ、果たして小さなチンクでやっていけるのか!? と当初、一抹の不安もよぎった。が、やってみればやれるし、シュン本人もチビの頃からクルマへの耐性は高く、ドライブの距離や天候(さすがに犬だから暑いとハァハァとやり始める)に関わらず酔うような素振りは見せない。これで散歩中、見知らぬヨソの犬にガウガウしなければ、飼い主としてはより安心できるのだが……。

文=島崎七生人 写真=岡村智明

(ENGINE2025年5月号)

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